汗が止まらなくて化粧が落ちてしまう……そんな時に効果的なツボがあるのをご存知ですか? 脇の下と胸周辺には、上半身の汗を抑える屋翳(おくえい)というツボがあります。胸から5cmほど(指2~3本分)上にあるこのツボをギュッと押すと、胸から上の発汗を抑え、化粧崩れを防止できます。
この方法、あまりなじみがないかもしれませんが、実は舞妓さんが昔から実践している汗対策。舞妓さんはこのツボを帯でギュッと強く結んで圧迫することで、顔の発汗を抑えているのです。暑いことで有名な夏の京都で、舞妓さんがおしろいを崩さずに涼しい顔でいるのは、昔から続く知恵によるものだったのですね。
汗をかくと気になるのが匂い。実は汗そのものに匂いはほとんどありません。汗をかいたまま放置することで雑菌が繁殖し、そのせいで嫌な匂いが発生するのです。
たとえば、体を激しく動かし、大量の汗をかく柔道家。彼らの行っている匂い対策はとてもシンプルです。それは、「早めの洗濯」。汗の匂いを防ぐには、衣服はなるべく早めに洗うこと。万一、匂いが染みついて取れなくなってしまったら、市販の酸素系漂白剤に浸けて、除菌することで解消できます。
汗をかきやすい人は汗とりパットを付けたり、吸収性・速乾性の高い下着を付けて小まめに替えたり洗ったりする、といった工夫で、汗を残したままにしないようにしましょう。
対策をしても、夏になればどうしてもかいてしまう汗。そこで、一日中爽やかに過ごすために、制汗と消臭効果が期待できる「ハッカスプレー」を作ってみてはいかがでしょうか?
ハッカスプレー (50ml分)
<用意するもの>
・精製水(またはミネラルウォーター) 40ml
・ハッカ油(ミントオイル)
・無水エタノール 5ml
・ガラス製などの霧吹きタイプのスプレーボトル(ポリスチレン製はハッカ油を入れると溶けてしまうので避けてください。)
1. スプレーボトルにハッカ油(5~10滴)と無水エタノールを入れる。
2. フタを締めてハッカ油と無水エタノールが混ざるようによく振る。
3. 精製水(またはミネラルウォーター)を加え、再度フタを締めてよく振る。
*ハッカ油は蒸発しやすいので、数日で使いきれる程度の量で作りましょう。
*布が変色することもあるので、目立たないところでシミにならないかを確認してから使用してください。
暑いと感じたときや汗が気になるときに、お肌のどこかに軽く「シュッ」とするだけで、ひんやりして汗が引き、匂いを和らげる効果も期待できます。また、ミントは虫が嫌う香りなので、外出するときの虫よけスプレー代わりにもなって一石二鳥です!
夏のいや~な汗や匂い。周りが気にしているのに、自分では気づいてないケースもあるのでご注意を。でも、ちゃんと対策をすれば、自分自身も快適で、周りの人も気持ち良く夏を過ごせるようになります。汗や匂いを撃退して、さらさら肌で夏を乗り切りましょう♪