クラシック音楽には、「五感を通じた感覚や感性」を取り扱う右脳を刺激する効果があるそうです。仕事や勉強など日常の中で、私達は主に言語中枢のある左脳を酷使して生活しています。歌詞が無く言葉の意味を追わないで聴けるクラシック音楽を聴くことによって、普段ハードに使われている左脳の活動が休まり、右脳が刺激されてリフレッシュすると、さらに脳の働きが良くなると言われています。
クラシック音楽の中でも、モーツァルトの曲はリラックス効果が高いと言われています。その理由は、一定のフレーズの繰り返しが多く含まれるため。この繰り返しは、心拍音、そよ風、川のせせらぎなど自然音のパターンに含まれる「ゆらぎ」と同じ効果があり、リラックス感につながる副交感神経を優位にしてくれるのだそう。また、モーツァルトの曲には高周波音(3000Hz以上の音)が多く含まれており、その高周波音が脳幹を刺激して、自律神経のバランスを整えてくれるとのこと。自律神経系に働きかけるモーツァルトの曲は、リラックス効果をもたらすだけでなく、血圧や心拍の安定、血流の改善、体温の上昇による免疫力の向上等にも影響するそうです。
「さっそくモーツァルトを聴いてみよう!」と思っても、何を選んだらいいかわからないかもしれません。そんな人にまずオススメな曲は、人気マンガからドラマや映画にもなった「のだめカンタービレ」に登場した「2台のピアノのためのソナタ ニ長調,K448」。軽快なピアノの音が爽やかな気持ちにしてくれます。
また、より癒し効果を実感したいなら、高周波音の振動が多い弦楽器を使用した楽曲「ヴァイオリン協奏曲第4番K.218の第3楽章」がオススメです。
アロマやストレッチ体操など、気分転換やリラックスする方法はたくさんありますが、今回取り上げたモーツァルトを始めとしたクラシック音楽は、ただ聴くだけ!
今までクラシック音楽に関心がなかった人も、この機会に試してみては? ちょっと疲れたなという時には癒されて元気になるかもしれません。今回ご紹介したモーツァルトだけでなく、バッハやベートーヴェンなど、他にもクラッシック音楽には癒しの名曲がまだまだあります。自分に合ったお気に入りの作曲家を見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。クラシック音楽を取り入れた生活を、あなたも始めてみませんか?
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ずっとがんばり続けることはできないから。お気に入りの香りで、音楽で、ちょっと一息つきませんか?
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