2018.02.20

赤・緑・青で心をつかむプレゼン資料に!プレゼンを成功に導く色使いとは?

赤・緑・青で心をつかむプレゼン資料に!プレゼンを成功に導く色使いとは?

プレゼンを成功に導く鍵のひとつは、プレゼン資料づくりです。プレゼン資料の基本色は、聴衆の注意をひきつける「赤」、納得させる力に優れた「緑」、創造力を高める「青」の3色。カラーコーディネーターの松本英恵さんが、プレゼン資料におけるそれぞれの色の効果と使い方のコツをお教えします。

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伝わるプレゼン資料は、色を効果的に使ってつくる

伝わるプレゼン資料は、色を効果的に使ってつくる

色は私たちの注意をひきつけ、行動を促します。写真を使った実験では、カラー写真が視線をひきつける時間は、平均2秒ほど。それに対して、白黒写真は3分の2秒しかひきつけられないという結果も出ています。

無彩色は、集中力を高めることも創造力を高めることもなく、かといってリラックス効果もありません。しかし有彩色は、私たちの記憶や生産性に非常に大きな影響を与えることがあります。

パソコンの画面を使った実験では、複数の研究者が次の同じような結論を導いています。緊張を高める効果に優れた赤を画面に用いると短期記憶が促進されるのに対して、リラックス効果に優れた青を画面に用いると創造力が高められるというのです。

例えば、新製品の優れた機能性をアピールしたいときは、プレゼン資料に赤を用いるとよいでしょう。製品の細部にまで注意が行き届き、記憶されやすくなると考えられます。一方、ワークショップなどで参加者からアイデアを募りたいときは、プレゼン資料に青を用いると、参加者がリラックスした状態になるため、より多くの創造性豊かなアイデアを集めることができると考えられます。

このように、限られた時間の中で聴衆の注意をひきつけ、行動や記憶を促すプレゼンにおいて、色を活用しない手はありません。それでは、どのように色を使うとよいのでしょうか?

ブランドから考える色の重要性

2017年3月、特許庁は、トンボ鉛筆の消しゴムのケースに使われる「青・白・黒」と、セブンイレブンの看板や商品に使われる「白・オレンジ・緑・赤」の組み合わせを商標として認めました。

文字や図形に加え、音やホログラムなども商標として認められていましたが、「色だけの商標」が認められたのは初めてです。国も企業のブランド戦略を支援するようになり、ブランド独自の色はますます重要になっていくでしょう。

競合他社が想定される場合、ブランド独自の色を取り入れると、ブランドの印象が記憶に残りやすくなります。プレゼン資料にブランドのロゴを入れる場合は、ロゴがきれいに見えるように背景色を吟味するとよいでしょう。

「一色訴求」で、記憶に残りやすいプレゼン資料に

「一色訴求」で、記憶に残りやすいプレゼン資料に

プレゼン資料は、背景と文字、図やグラフなどで構成されるので、実際には4色以上を使うことが多いでしょう。しかし、広い面積をある一色が占める状態をつくると、人が受ける印象はその一つの色になります。単純なものほど記憶に残りやすく、記憶の再生もスムーズです。「一色訴求」を意識すると、記憶に残りやすいプレゼン資料をつくることができます。

前述したように、優れた機能性をアピールしたいときは赤、アイデアを募りたいときは青というように、赤と青は一色訴求に適しています。また、赤や青のような強さはないものの、プレゼンの内容に賛同を得たいときに用いると効果を発揮する色があります。それは緑です。色彩学では、緑は人を納得させる力が、他の色に比べて強いと言われています。聴衆を説得し、決断を促すのに適した色だと言えるでしょう。

そして、赤、青、緑の一色訴求にすると決めたら、その色の中でも「聴衆をひきつける色味」を慎重に吟味しましょう。

男女ともに好まれるのは、スカッと元気な赤、自信を伝える強い赤です。男性は落ち着きと強さが感じられるクールな赤を好みますが、女性はすっきりしたストロベリーレッド、あたたかみのあるオレンジレッド、ラズベリーのような紫みを帯びた赤にひきつけられます。男性は赤と黒、女性は赤と白というように、男女で配色を使い分けるとさらに効果的です。

青は、明るく澄んだ水色から暗い夜空のような紺色まで、さまざまな色が好まれます。ターコイズブルーのような緑みを帯びた色も好感度の高い色です。男性は黄色を組み合わせたメリハリの効いた配色にひきつけられますが、女性は白を組み合わせた穏やかな配色に心を動かされます。

緑は、新芽の黄緑、若葉の緑、常緑樹のような深緑など、自然の緑は老若男女に好まれます。おいしそうな抹茶色も喜ばれますね。自然界にある彩りにならって、白や黒よりもベージュや茶色を組み合わせた方がなじみます。アクセントカラーとして、赤を取り入れてもよいでしょう。

「3色配色」で、心を動かすプレゼン資料に

「3色配色」で、心を動かすプレゼン資料に

よいプレゼンには起承転結があります。プレゼンの進行に合わせて、プレゼン資料の色を変化させるのも効果的です。やみくもに変化させればよいというものではなく、3色展開がよいでしょう。

赤は見る人の脈を速くし、血圧や呼吸頻度を上げます。プレゼンの冒頭で赤を使うと聴衆の注意をひきつけることができます。赤の次は緑。目にも心にも優しい緑は、安心感を与え、血圧を下げ、心を鎮めてくれます。心身がリラックスするとコミュニケーションがとりやすくなり、信頼感が生まれることで、プレゼンに対して共感が生まれやすくなります。最後は青。動脈圧を下げ、脈拍数や呼吸数を減らす青は、心身を軽やかにし、バランスを整えてくれます。聴衆は、じっくり、ゆっくり、落ち着いてプレゼンと向き合うことができます。

赤(暖色系)→緑(中性色)→青(寒色系)を応用して、南国の花のような鮮やかなオレンジで目を奪い、ジャングルのような深緑で冒険に誘い、涼やかなターコイズブルーで開放感を演出すると、洗練されたプレゼンになります。

みなさんもぜひ、プレゼンの目的や内容に合わせて、プレゼン資料の色使いを工夫してみてください。

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執筆者プロフィール
松本英恵(まつもとはなえ)さん
All About「カラーコーディネート」ガイド。パーソナルカラーや色彩心理にもとづくカラーコーディネート、流行色の先読み&深読み、トレンド分析やカラーマーケティング、印象評価や行動観察などをふまえたアドバイスを行う。テレビや雑誌で色の効果やコーディネート、スタイリングのコツを伝えるなど、カラーのエキスパートとして活躍中。

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