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2017.08.21

「お話しになられます」は間違い?意外と間違えて使われている日本語10選

仕事でも私生活でも大事なのは、コミュニケーション力。話題の豊富さや社交性の高さに意識がいきがちですが、正しい日本語を使うことも大切です。今回は、国語教師の吉田裕子さんの解説のもと、ビジネスシーンにおいて意外と間違って使われている日本語をご紹介します。

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「品格ダウン」に繋がる言葉を使っていませんか?

ビジネスにおける会話で、くだけた言葉や若者言葉を使うのは好ましくありません。その言葉使いが、イメージダウンに繋がっていたり、業務上の信用を下げていたりすることも……。そこで、つい使ってしまいがちな「品格ダウン」に繋がる5つのNGフレーズを、理由とともにご紹介します。気付かないうちに、あなたも使っていませんか?

その1:「普通に◯◯」

上司への業務の報告の際に「普通に問題ないと思いますが……」、取引先との食事の際に「普通に美味しいです」などと、つい口にしていませんか?正しくは、「(確かに)問題ないと思いますが……」「(本当に)美味しいです」などです。お世辞や建前ではなく「本心だ」という気持ちを込めて、「普通に」と使っているのかもしれませんが、実はこの「普通に」は、若者言葉です。「『普通』ということは、『大したことない』ということ?」などと、誤解を招きかねません。

その2:「半端なく(い)○○」

驚きや感心のあまり、つい使ってしまいそうな「半端なく凄い!」「半端ないクオリティ」。正しい日本語は「半端ではない」です。省略はカジュアルに感じられてしまい、品格ダウンに繋がるので、避けたほうが良いでしょう。

その3:「~じゃないですかー」

電話口などでつい出てしまう「~じゃ」は、くだけた言葉使いです。「~では」に置き換えましょう。また、文尾を伸ばして同意を求めるのも、ビジネスの場ではふさわしくありません。「~ではありませんか」「~ではないでしょうか」と、丁寧に呼びかけましょう。

その4:「わたし(たち)……」

日常会話では違和感のない「わたし(たち)」という言い方。社内であれば使用しても構いませんが、取引先の方とのやり取りで使うべき一人称は、「わたくし」です。また、複数形にする際は「ども」を付けます。

その5:「~大丈夫ですか?」

「予定、大丈夫ですか?」「資料、これで大丈夫ですか?」と、何でも「大丈夫」の一語で済ませようとする人がいます。ビジネスの場では、「ご都合いかがでしょうか?」「こちらで差し支えないでしょうか?」など、状況に合わせて使い分けましょう。

知らないうちに、「過剰敬語」になっていませんか?

「くだけた言葉を使わないように」「きちんと敬語を使わなくては」と意識するあまり、敬語を「使い過ぎて」いませんか?過剰な敬語は、文法上の誤りというだけでなく、卑屈な印象を与えてしまうという問題点もあります。ここでは、つい使ってしまいがちな「過剰敬語」と、正しい表現を解説します。

その1:部長がお話しになられます。

「お~になる」という尊敬表現を使った上、「~れる」という尊敬の助動詞も用いています。尊敬表現を二重に用いるのは過剰です。どちらかだけを使用し、「お話しになります」「話されます」とすれば十分です。

その2:何とおっしゃられましたか?

こちらも尊敬表現を二重に用いた過剰敬語です。「おっしゃる」「~れる」が重複しています。「おっしゃいましたか」「言われましたか」、どちらかにあらためましょう。

その3:拝見申し上げます。

謙譲表現が、「拝見する」「~申し上げる」と2つ重なっています。メールなどでつい書いてしまいがちですが、「拝見します」でOKです。

その4:本日はご高説を拝聴し、恐悦至極に存じます。

あらたまった挨拶をしようと張り切って準備をした結果、硬過ぎる挨拶をしてしまう人がいます。身の丈に合わない表現は違和感を招くだけです。「本日は貴重なお話をありがとうございました」と心を込めて言えば、敬意や感謝はきちんと伝わるはずです。

その5:私事ですが、先日、結婚させていただきました。

職場でこのように報告するのはNGです。というのも、「~(さ)せていただく」という表現は、相手に許しをもらって行動する際に用いるものだからです。上司や同僚に許可をもらって結婚したわけではありませんので、「結婚いたしました」で十分です。

言葉使いをレベルアップさせましょう

正しい言葉使いは、品格や知性、教養を感じさせます。同じ内容を伝えるにしても、言葉使いが正しい人と、言葉使いが乱れている人とでは、説得力が違ってきます。また、言葉使いに自信があれば、初対面の人、年齢や立場が上の人とでも、臆することなくコミュニケーションを取ることができるものです。ビジネスや人付き合いの幅も広がることでしょう。今回ご紹介した「品格ダウンの言葉」や「過剰敬語」に気を付けて、今日から、あなたも言葉使いをレベルアップさせましょう。

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プロフィール
吉田裕子さん
吉田裕子さん
都内大学受験塾・カルチャースクールで古文や現代文の講師を務める他、書籍執筆、講演などの活動に取り組む。東京大学卒業。著書に『正しい日本語の使い方』(枻出版社)などがある。

脱「させていただく」症候群!本当に正しい敬語を使っていますか!?

礼儀正しい言葉遣いとして「おっしゃられる」という表現を耳にした事はありませんか?実はこれは、間違った敬語なのです。気をつけて丁寧に言おうとしたつもりが、とんだ恥をかいてしまうことに......。正しい……

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