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2017.03.17

SNSで話題!アートなスイーツ写真で注目されるスイーツフォトグラファー・本多純さんにインタビュー

スイーツが持つ美しさや、時には面白さを引き出したアートな写真が注目されている本多純さん。スイーツコンシェルジュの資格を持ち、スイーツのスペシャリストとして、またスイーツフォトグラファーとして活動されています。本多さんが思うスイーツの魅力や仕事の面白さについて伺ってきました。

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SNSで国内外から人気!本多さんがスイーツフォトグラファーになった理由

現在、スイーツフォトグラファーとして活躍中の本多純さん。インスタグラムで日々発信される美しいスイーツの写真はファンも多く、国内外から支持されています。

――スイーツフォトグラファーとしての活動。きっかけは何だったのでしょうか?

もともとスイーツの食べ歩きやカメラが趣味だったのですが、同じ趣味の友達を増やしたいと思い写真教室に通い始めたのがきっかけです。そこでは、ただ上手に撮る方法を習うだけではなく、生徒たちと一緒に写真を展示発表する機会があり、スイーツを被写体に写真作品を作りたいと思うようになりました。
しかし、「人に見てもらえるスイーツ写真とはなんだろう」と考えながらもピンとくるアイデアが見つからず、悩む日々が続いていました。そんな中で見つけたのが、日本スイーツ協会の「スイーツコンシェルジュ」という資格だったんです。資格取得のためにスイーツについて勉強した中で、スイーツ写真作品のアイデアを見つけることができ、それからずっと様々なスイーツを撮り続けています。

――スイーツコンシェルジュ検定で勉強した知識は写真にどう活かされていますか?

検定を受けるまではスイーツに関して深い知識はありませんでしたが、「スイーツコンシェルジュ」の勉強ではスイーツの種類や素材に関するものだけでなく、歴史や由来なども学びました。そこでスイーツの成り立ちを見て、これを写真として表現できたら単純にキレイな写真を撮るより面白いかもしれないと思いました。

スイーツひとつひとつが持つ意味に立ち返ったユニークな作品

本多純さんの代表的な作品のひとつが、スイーツの起源に注目したシリーズです。よく目にするスイーツの中には、古くから作り続けられたものがあり、その形や名前には由来があります。その起源となったものとスイーツを掛け合わせたユニークな作品です。

例えば、シュークリーム(chou a la creme)のシュー(chou)はフランス語でキャベツ。ふっくらとした形がキャベツに似ているところから名付けられたそうです。

まるでキャベツから生まれてきたように、鮮やかに描かれたシュークリーム!

こちらのミルフィーユ(millefeuille)、ミル(mille)はフランス語で1,000を、フィーユ(feuille)は葉を意味します。折り重なるパイ生地が千枚の葉っぱのように見えるところから名付けられたそうです。

狐が変身するように、葉っぱがミルフィーユに変身するというストーリー性のある作品。

異なるテイストの撮り方をされていますが、どちらも「スイーツの起源」という意味を含み、面白さも加えたとても魅力的な作品ですね。

――本多さんが感じるスイーツの魅力とは何ですか?

スイーツはおいしさだけでなく、その洗練された造形美が魅力だと思います。例えばケーキの上に飾られたチョコレート細工は、食べ味ではなく最終的な見た目の美しさを良くするための仕事で、パティシエはそのために長い時間修行を積み重ね、日々エネルギーを使っているわけです。見た目の美しさや面白さにも並々ならぬ情熱を注いでこだわる、そんな職人魂を感じられる点がスイーツのすごいところ。そんな魅力を写真に表現して発信していきたいと思っています。

スイーツフォトグラファーとして今後目指すもの

――本多さんのスイーツフォトグラファーとしての活躍の場は、現在どんなものがありますか?

撮影した写真作品は主にSNSに載せたり、写真展で発表したりしていますが、パティスリーやお菓子教室、メディアから依頼をいただいて商品写真を撮影することもあります。昨年ですと、「CAKE.TOKYO」というスイーツwebメディアでパティスリーを取材し、撮りおろしの写真と、スイーツの知識を活かしながら執筆をさせていただきました。また、「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」というパティスリーではクリスマスパンフレットの写真を撮らせていただきました。
昨今は飲食店もテレビや雑誌を頼りにするだけではなく、自主的な情報発信が求められる時代になり、自分たちでSNSやホームページを通して商品をPRするようになってきています。個人経営のお菓子屋さんは大手の製菓メーカーのように大きな予算はかけられませんが、自分たちの商品の魅力を上手く伝えたい、と願うお店は少なくありません。その商品を理解し、おいしそうに印象的な写真を撮るスイーツフォトグラファーの仕事は今後もニーズが高まっていくと思います。

――今後、実現していきたい目標などがあれば教えてください。

スイーツを撮るというのは変わりませんが、人とスイーツを絡めた写真を撮りたいですね。今まではただ単に美味しいだけではない、造形的な美しさを表現したいと思ってスイーツを撮ってきました。とは言えやっぱりスイーツは食べ物ですから、食べる人がいて成り立つものだと思うようになりました。これまでのスイーツ写真に人をプラスして何か新しい表現ができないかと思っています。
もうひとつは情緒的な側面に寄り添った写真。みんなが持っているスイーツに対する小さい頃の思い出、それを想起させるような写真を撮りたいなと。例えばショートケーキのあの三角形を見れば、日本人の多くは特別懐かしいと思う感情が湧くのではないでしょうか。そんなスイーツに対する郷愁を写真で表現してみたいです。それを見て、久々にショートケーキは食べたくなるような感じの写真をね。

それから、写真をはじめとするアート作品を、もっとたくさんの人が日常的に買ってもらえる世の中になればいいなと思っています。欧米では普通の人が雑貨を買う感覚で絵や写真を買って、部屋に飾ると聞きますが、日本はまだまだです。写真やアート作品をもっと気軽に買えるようなマーケットができればいいなと思いますし、買いたいと思われるような写真作品を作っていきたいと思っています。

スイーツが好きな方も、フォトグラファーも人口は多いはずですが、本多さんのようにそれぞれの好きという気持ちを突き詰めて掛け合わせると唯一無二の存在になるのだと思いました。どちらか一方を好きなだけでは見えなかった世界が、今は本多さんの手によって形になって存在しています。また違ったものでも別業種から別業種へ枠を飛び越えてその世界に入ると、今までにないものが生まれるかもしれません。

本多さん、ありがとうございました。今後のご活躍も期待しております!

取材・文/大宮司麻美

【取材協力】

本多純(ほんだじゅん)さん
スイーツ専門の写真家、スイーツフォトグラファー。写真展での写真作品出展の他、スイーツ関連のメディアやお店での各種取材・宣材を撮影。日本スイーツ協会所属、スイーツコンシェルジュ・アドバンス。
https://www.instagram.com/jponda0617/
http://www.junhonda.com/

日本スイーツ協会
http://www.sweets.or.jp/

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