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2016.04.01

『本のコンシェルジュ』元木忍さんがナビゲート。カラダとココロが喜ぶ本3冊

「本を読むことは、自分を磨くこと」。そう語るのは、ブックコンシェルジュの元木忍さん。自らセレクトした本が並ぶブックサロン「brisa libreria」で、本の魅力を教えていただきました。素敵な本を読めば、ココロもカラダもステップアップできるはず♪

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本は内側から自分を育んでくれるもの

—ブックサロン「brisa libreria」では、すべての本を元木さんご自身がセレクトされていると伺いました。やはり子どものときから、読書家だったのでしょうか?

実は本好きになったのは遅いほうなんです。出版社に入社して以来、今までずっと本に関わる仕事を続けているのですが、本当に本が好きになったといえるのは27歳のとき。書店営業を経験したのがきっかけで、「知らない本がこんなにたくさんあったんだ!」と気づかされて、そこから本の旅が始まりました。

——ご自身がセレクトした本を販売するブックサロンを始めたのはなぜですか?

東日本大震災がきっかけです。震災で元気をなくした方々のために、今までずっと付き合ってきた本の力で心をケアすることができるのではと気づいたんです。以前一人旅で訪れたヨーロッパの本屋で、おばあさんが読書を楽しんでいる姿も印象に残っていて、生きている時間を楽しめる本と出会える場を作りたかった。そんな気持ちから、残された時間を大切にする力を与えてくれる本を、「生きる」という大きなテーマでセレクトしたのが「brisa libreria」なんです。

「brisa libreria」は、本屋と美容室が同じ空間の中にある、ちょっと変わったつくりになっています。これは、すごくいい本に出会うことと、美容室でリラックスすることが似ているなと思ったから。髪の毛が外から栄養を与えるだけじゃなくて、内側からもケアをしてあげないと美しく育たないのと同じで、本も内側から自分を育んでくれるものだと思うんです。私自身も毎日のように本を読んでいますが、2、3ヵ月に一度は特に内容の詰まったよい本を読んで、体力をつけています。

開くたびにそのときの心の状態を教えてくれる本も

——今までたくさんの本を読んできた元木さんにとって、大切な本を教えてください。

本にもいろいろジャンルがありますが、中でも特に好きなのが絵本です。活字が少ない分簡単に読めるんですけど、短い文の中に研ぎすまされた言葉が詰まっているから、読んだ人のハートに深く突き刺さるんです。

中でも私が大好きな1冊が『おおきな木』(シェル・シルヴァスタイン著、村上春樹訳 あすなろ書房)という絵本。1本の木と少年がおじいちゃんになるまでを描いた物語です。

シェル・シルヴァスタイン著 村上春樹訳『おおきな木』(あすなろ書房)

木は少年が疲れた時に休憩できる影を作ったり、自分のりんごを与えたり、少年のためにいろいろなものを与えながら大きくなっていきますが、最後には、老人になった少年に切り倒されて、売られて、切り株になってしまうんです。一方で、少年は木からいろいろなものを与えられて、それを無邪気に受け取るだけ。木は与えることが嬉しいんです。

この本を開くたびに、読んでいる自分が少年の気持ちになったり、木の気持ちになったりするんですよね。自然と少年のほうに感情移入して読んでしまうときは、「今、自分は人から何かを与えられている時間なんだ」って気づくんです。逆に、自分が木の気持ちになっているときは、人に何かを与えているとき。本って、こういうふうに自分の置かれている状態を教えてくれる力もあるんです。家でもすぐに手に取れる場所に置いていて、何度も読んでいるのですが、この本を開くたびに思いがこみ上げてきてしまいます。

元木さんが選ぶ、あなたの気持ちに寄り添う3冊

仕事でもプライベートでも、ステキな本との出会いを楽しんでいる元木さんに、とっておきの3冊を教えていただきました! いつもの日常をちょっとだけ変えたいあなたも、読んでみてはいかがでしょうか♪


新生活をはじめるときにおすすめの本

コビ・ヤマダ 文 メイ・ベソム 絵 いとうなみこ 訳『アイデアたまごのそだてかた』(海と月社)

「小さなアイデアが大きく育っていく様子を、たまごに例えて描いた絵本です。どんなアイデアも、自分の想像があって初めて生まれるものなんですよね。なりたい自分を想像する力を持っていなければ、なりたいものになることはできない。それをかわいいたまごで表現した、ステキな本です。新しく何かを始めたいときにおすすめします」(元木さん)


ストレスを解消したいときに読みたい本

谷川俊太郎 加藤俊朗 著『呼吸』(サンガ出版)

「ストレスを感じたとき、ゆっくり呼吸をすると楽になって、まあいいや、と思えることってありませんか? この本には、そういう呼吸の持つ力について、Q&A方式で書かれています。例えば、声に出してお経を唱えることは、カラオケで声を出すことでストレス解消になるのと同じ、というようなことが書いてあるんです。呼吸というと難しそうに思えますが、とても読みやすく、気軽に手に取れる本です」(元木さん)


心の美しさを磨きたいときに読みたい本

シェル・シルヴァスタイン 著 倉橋由美子 訳『続 ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い』(講談社)

「ひとつのかけらが主人公で、自分に合うかけらを探していくお話です。かけらがピッタリ合う、つまり相性がピッタリな相手とはあまりにも合いすぎて動けなくなってしまうし、違う形の人だと自分の枠からはみ出してしまう。こういう繰り返しの中で、結局1人でも大丈夫だと気づく話なんです。人と合わないのは悪いことじゃなくて、合わなくて当たりまえ。こういう考えを持つことができれば、いろいろな心のトラブルがうまく解決できて、キレイな心を保てるようになりますね」(元木さん)

読書は楽しいだけでなく、自分を磨き、学びを与えてくれるもの

——最後に、本を読むことの魅力を改めて教えてください。

本の素晴らしいところは、1人でいるときでもさまざまな人の考え方を教えてくれるということ。普段接する相手だけでなく、昔の人の考え方を知ることだってできます。いろいろな本を読んでボキャブラリーの幅を広げれば、自分の今いる世界から飛び出して、いろいろな人とお付き合いをすることができ、考えの幅がさらに広がります。その手助けをしてくれる、一番手っ取り早いものが読書だと思うんです。

人間の内面は、顔や容姿のように両親から受け継いだものだけではなく、生活していく中で作られていくもの。その中で、本は自分のDNAに変化をもたらし、さらにいろいろな人や考え方に触れるきっかけを作り出してくれる。つまり、本を読むことは、自分を磨くこと。自分の世界を広げるための、小さな種のようなものだと思います。

「知らない」「やったことがない」というだけの理由で何かを嫌いになってしまうのはとても残念。実際にやってみて苦手だと感じたなら仕方ないけれど、まずは触れてみて、好きになれそうだなと思ったら、本格的に始めればいいと思います。本はそういうきっかけを与えてくれるもの。「brisa libreria」の本もそういう気持ちで選んだものばかりです。何かを始める人の背中を押せる存在でありたいと思っています。私もまだまだ学んでいる最中です!

たくさんの本と出会うことで、自分がどんどん磨かれていく―元木さんのキラキラ輝く笑顔が、なによりの証拠です。本の出会いを通じて、今までなかなかチャレンジできなかった世界にも飛び込んでいけるかも♪ まずは気になった本を手にとってみることからはじめてみてはいかがでしょうか。

プロフィール


元木忍(もとき しのぶ)さん
株式会社 brisa libreria代表取締役

大学卒業後、学研ホールディングスで書店営業やマーケティングを担当。楽天ブックスではECサイト運営や物流、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)では電子書籍ビジネスなどに携わる。東日本大震災を機に人生を見直し、2013年、サロンを併設したブックカフェ「brisa libreria」を開業。店内のすべての本を自らセレクトし、ブックコンシェルジュとして読書の魅力を伝え続けている。

Brisa plus(ブリッサ プラス)

東京都港区南青山5-10-17
営業時間:[月~金]11:00~21:00[土]10:00~20:00
      [日・ 祝]10:00~19:00
      定休日 第2・第3火曜日
HP:http://brisa-plus.com/

ココロもカラダも成長できる! 自分を磨く資格にチャレンジ

ココロもカラダも成長できる! 自分を磨く資格にチャレンジ

読書は知識の幅を広げるだけでなく、自分を磨き、内側から育ててくれます。本を読むことのように、自分の世界を広げ、成長していくには、何か新しいことにチャレンジすることも必要です。今までの自分を少し変えたい、さらにステップアップしたいという人は、学びを与えてくれる資格に挑戦してみてもいいかも。同性も憧れるステキ女子を目指したいなら、女子力アップ間違いなしの資格をチェックしてみて!

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