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2015.08.17

先輩時短ママに聞く「時短ライフの本音と、ピンチの乗り切り方」

先輩時短ママに聞く「時短ライフの本音と、ピンチの乗り切り方」

産休・育休を終え、職場復帰を控えるママたちにとって、これまでと違う時短勤務への移行は不安なもの。ピンチの乗り切り方や気持ちの折り合いの付け方など、いま時短で働くママや、フルタイムに戻った時短経験ママたちの、今後の参考にしたい深~い体験談を伺いました。

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時短ママ生活とはどんなもの? 先輩ママたちはどう対処したの?

時短ママ生活とはどんなもの? 先輩ママたちはどう対処したの?

職場復帰を控えるママたちの中には、これまでフルタイムで働いていたけれど、出産をきっかけに「時短」という新しい働き方へシフトする人も多いのではないでしょうか?
これから何が起こるの? どう解決すればいいの? と待ち受ける不安はいっぱい……。先輩時短ママたちの体験談から学び、上手に過ごしましょう!

仕事と育児の両立にがんばる時短ママたち。モヤモヤや不安は「同じ境遇のママたちとのランチで発散!」

仕事と育児の両立にがんばる時短ママたち。モヤモヤや不安は「同じ境遇のママたちとのランチで発散!」

時短利用は下の子どもの小1入学までと設定されている企業が多く、時短勤務のママたちは6歳以下の幼児・未就学児を育てながら働いている女性がほとんど。
保育園お迎えギリギリの時間までバリバリと仕事をこなし、ダッシュでお迎えに行き、そのまま夜まで育児と家事に集中。その後、場合によっては夜中にも持ち帰った業務に取り掛かるという、目が回るほど多忙でエネルギッシュな暮らしを送っています。

でも、「時短利用というだけで給与は一律4割カット。フルタイム勤務並みの目標を割り当てられ、数字を必死の思いで達成しても、報酬が成果に見合っているかと言うと……。査定があるたびにモヤモヤする」と語るのは、時短勤務3年目のKさん(広告勤務)。
「面白くてやりがいのある仕事から遠ざかった、2軍落ちのような感覚も少しある」と話すママもいて、時短制度で仕事と家庭の両立に努力していても、周囲からの評価や業務の割り振りに疑問を持つ声が聞かれました。

時短制度はまだ歴史が浅いため、職場の風土や上司・同僚の理解度や本人の意欲によって、現実の姿はまちまち。
「常に時間と戦いながら猛烈な勢いで仕事をこなしているのに、私が帰宅してから何をしているかが見えないから、『子どものせいにして帰れるからいいよね』なんて無神経な同僚に言われるとグッサリ」と語るMさん(出版勤務)のような声も多く、本当は睡眠時間も惜しんで仕事をしているのに「時短勤務はラク」などと見られてしまうのは、誤解もいいところ……。

どんなにあれもこれもこなす時短ママだって、一人の女性。長い人生の中で最も忙しい時期だからこそ、今すべてを自分で切り盛りするのでなく、どれかを「後回し」にしたり、積極的に手抜きも息抜きもしていいのかもしれません。
だからこそ、「同じ境遇の時短ママたちとのランチで言いたいことを言い合って発散し、午後の業務に向けてフル充電!」(Nさん・企画)との、力強いご意見もありました。不満を口に出して言うだけでも、かなりスッキリするものです!

周囲のサポートが肝心!家事や子どもの体調不良、みんなどう乗り切ってるの?

周囲のサポートが肝心!家事や子どもの体調不良、みんなどう乗り切ってるの?

「『時短なんだから、君の方が余裕があるだろう』と家事を手伝ってくれない夫に向かって、『私にも会議や打ち合わせや接待があり、その上で子育てもしている。だから家庭内のことは分担してほしい』と、ガツンと『夫プレゼン』して、今では家事は完全に折半」と語るのは、Tさん(コンサルティング)。
旦那さんや実家・婚家など、周囲の協力者の存在は、働くママの生命線でもあります。

働くママの最大のピンチは、子どもの体調不良。子どもが発熱して保育園に行けなかったり、大病をして1ヶ月入院したりといった大きな山を乗り越えた時短ママもいます。彼女たちには「早朝の飛行機で実家の母に来てもらった」「病児保育でも預かれない病気だったので、上司に頭を下げ、私が1週間休んだ」など、親として切ない気持ちの中、懸命の判断をしたエピソードがたくさん……。
「不測の事態だらけの子育てに比べれば、仕事の方がよほど楽だと思う」と、Rさん(金融)。でもその表情には、山を乗り越えた経験からの自信が感じられました。

生産性を意識して24時間をフル活用。子どもの病気欠勤は「布石」が成功のコツ!

生産性を意識して24時間をフル活用。子どもの病気欠勤は「布石」が成功のコツ!

限られた時間の中、どうやって時短ママたちは仕事をこなしているのでしょうか?
「フルタイム時の2倍速で集中、隙あらば前倒して、緊急時に備える」(Aさん・IT)、「相手と緊急度合いでその日のタスクに優先順位をつけ、毎朝出勤の電車内でToDoリストを記入したメールを自分に送る」(Hさん・広告)など、生産性やメリハリのある働き方を強く意識するようになるようです。

「子どもの体調が怪しくなりかけたら、前もって周りに話しておく」「もし私が休んだら資料はここです、とファイルなどを一箇所にまとめ、すぐに引き継げるようにしておく」など、いざという時のために布石を打つという発言も多く聞かれました。

また、「社内に『私はこの時間までしかいられない』と言いふらし、『時間がきたら帰る人』ブランディングを」「職場での信頼キープのため、朝、どれだけ子どもが登園しぶりをしようとも、タクシーを使ってでも遅刻はしない。命がけです(笑)」のように、周囲への理解を得るための努力も欠かせないようです。

みんな経験している「ワーママあるある」。笑い飛ばすが勝ち!

時短制度の良さをちゃんと享受し、時短ライフを成功させるためには、自分なりのルールを作ってバランスを取るのが成功の秘訣。
「時間に追われず心の余裕を持って暮らしたい、そのために時短で差し引かれた給料分で時間を買うような感覚だった」とは、夫婦で時短を取っていたYさん(製造)。
Aさん(通信)は「限られた時間なので、過剰に頑張らず乗り切って。社会全体で実績をつくることが、のちの方々の不安を払拭することにつながる」と助言。
Hさん(IT)も「一生懸命に『仕事を継続した実績』が、あとで必ず生きてくる」と言います。大変なことや腑に落ちないことを乗り切るために、自分なりの心の整理術を身につけることも大切なようです。

現役時短ママからは、「予想外のハプニングはつきもの。ああ、これがママあるあるなのね、と笑えるようになると勝ち」との言葉もいただきました。
「イヤイヤ期は朝の支度もイヤイヤばかり! それなら、と、もう前日の夜から明日の服を着せて寝かせてみた(笑)」と、ユーモアをもって視点を変えると親も子も気持ちがスッと楽になり、日々のあれこれもうまく回っていきます。

最後に、ママ自身の心のメンテナンスのすすめを。仕事のできるママほど忙しく働き、子どもや家族にも負担をかけているとの考えから、つい「自分は楽しんではいけない」とストイックに自分を追い詰めてしまいがち。
たまには旦那さんに家事と育児を預けて飲み会に参加したり、コンサートに行ったり、「自分一人の趣味や気晴らしの時間を持って救われた」と話す先輩ママがたくさんいました。一人であれもこれも引き受けてしまわず、ママ自身も無理なく息抜きをして、乗り切りたいですね。

Text:河崎環

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