子供には自我が芽生えてくる、俗にいう「魔の2歳児」という時期があります。この時期は「イヤイヤ期」と呼ばれ、何に対しても「イヤ!」と言ってきます。子供が薬を嫌がるのも、この「イヤイヤ期」が原因の1つになっている場合があります。
ただし、その時期が過ぎても、薬を嫌う子供はいます。ある年齢まで達すると、薬が美味しくなくても、飲まなければならないものだと分かってくるのですが、それを理解させるまでが大変です。子供にしたら、わざわざ美味しくないものを食べる理由がわかりません。一般的に、子供は大人よりも味覚が敏感であると言われています。特に薬などの苦みには過敏に反応します。また、のどを痛めている場合は、飲み込むのが辛くて嫌がっている場合があります。
味が嫌なのか、のどが痛いから嫌なのか、初めて口に入れるから怖いのか、子供によっても理由は様々なので、しっかり聞いてあげることが大切です。間違った飲ませ方をしてしまうと、それがトラウマで薬嫌いになってしまう可能性があります。
子供に薬を飲ませるうえでやってはいけないことがあります。まず、薬をミルクやうどん、ごはんなどの主食と混ぜないことです。薬嫌いの子供が薬の混ざった主食を口にすると、その主食を嫌いになって、その後薬が入っていなくても食べなくなる危険があるからです。
また、薬を混ぜたものを作り置きするのはやめましょう。薬の味が溶け出して飲みにくくなったり、薬の効き目がなくなってしまうことがあります。そして、薬の形状を変えるようなことも厳禁です。
薬を水以外で飲ませる場合は、必ず事前に医師や薬剤師に確認するようにしましょう。
薬の飲ませ方はたくさんあります。その子供に合った薬の飲ませ方があるので、色々試してみると良いでしょう。
薬を飲ませる場合、最初に思いつくのがこのやり方でしょう。主食と混ぜるのはNGなので、ゼリー、プリンなどと混ぜている人が多いようですね。同じように練乳やチョコレートも、甘さで薬の味をごまかせます。また、アイスなどの冷たいものも味覚が鈍るため、薬の味を感じにくくさせる効果があります。
ただ、アイスは体を冷やし咳を誘発する危険性があるため注意が必要です。熱いスープなども、薬の成分を変質させる可能性があるので気を付けましょう。食べ物や飲み物に混ぜる場合は、必ず医師に相談してから行いましょう。
また、粉薬なら、ジュースなどに混ぜて一気に飲ませるという方法も可能です。ポイントとしては、一口で終わる量にする、ということです。ジュースは酸味の少ないものを選ぶようにしましょう。酸味のあるものは、薬の周りについている甘いコーティングをはがしやすくするため、苦みを増幅させる危険性があります。
粉薬やドライシロップなどの粉状の薬は、子供が特に嫌います。粉薬と少量の水を混ぜてペースト状にし、上あごや頬の内側につけて、水で流し込むという方法があります。また、オブラートに包む、という方法もあります。昔からある方法ですが、近年オブラートは進化しており、ゼリー状のものが出てきています。ゼリー状のものは、錠剤でも粉末でも飲みやすく、味も美味しいため、子供が喜んで飲んでくれることもあります。
心理的な方法の代表例が、ご褒美をあげるというやり方です。「薬を飲んだらお菓子食べようね」など、飲んだあとのいいイメージを持たせて、子供の気持ちを盛り上げることも大切です。そして、薬を飲んだらすぐに褒めてあげましょう。自信がついて、次も飲んでくれるかもしれません。
薬に悪いイメージを持っている子供も多いので、「どうして飲まないの?」など親から強い口調で迫られると、薬に対する悪いイメージが強まります。「ママも一緒に飲むからね」と一緒にサプリメントなどを飲んであげることで、安心感を与えることができます。また、ゲーム性を取り入れて、『薬を飲むことは楽しいこと』というイメージを持たせるのも一つの方法です。
咳が止まらなかったり、熱にうなされたりして苦しそうなのに、子供が薬を飲んでくれない……そんな状況は、親なら誰だって不安です。しかし子供が薬嫌いなのは、ごく当たり前なことです。親自身がそうだったように、子供にもきっと、薬を飲めるようになる時期が来ます。その日を信じて、紹介した方法をいくつか試してほしいと思います。
薬を飲めるようになるきっかけは、子供によって様々です。粉薬を錠剤に変えたらすぐに飲めた子もいれば、薬の色を変えたら飲めるようになった子供もいます。色々試した結果、水に溶かしたものが一番よかったという意見もあります。子供に合った方法をゆっくり模索していきましょう。
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