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2016.05.11

タフな女性は美しい! ハリウッド女優に学ぶ、輝き続ける秘密

挫折知らずの人生を送れる人なんて、ほとんどいないでしょう。みんなたくさん苦しんで、自分の納得できる生き方を見つけていると思います。それはハリウッド女優でも同じ。彼女たちはどうやって今の成功を手に入れ、その輝きを維持しているのでしょう?映画ライターの斎藤香さんが、「挫折を乗り越えて輝く、ハリウッド女優の秘密」に迫ります。

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親友に先を越されても焦らず演技を磨いた女優:ナオミ・ワッツ

イングランドで生まれたナオミ・ワッツは、14歳のとき家族とともにオーストラリアへ。そこで演劇学校に通って、女優を目指していました。
そのときに知り合ったのが、今でも大親友のニコール・キッドマン。スタートは一緒だったはずなのに、親友ニコールは着々とキャリアを築き、ハリウッドのスター女優へとステップアップ。しかしナオミは、18歳から女優の仕事をしていたにもかかわらず、やっと役をもらえてもヒットに恵まれず、オーディションでは「君はセクシーじゃない」「女優に向いていない」と言われて、すっかり自信を失ってしまったそうです。

そんな彼女の背中を押してくれたのは、親友のニコール。「必ずチャンスは巡って来る」と励まし続けてくれたそうです。
そして彼女は成功する親友に嫉妬するどころか「いつか私も!」と刺激をもらい、デビューして15年目にあたる2001年、出世作であるデビッド・リンチ監督作『マルホランド・ドライブ』(2001年)に出会うのです。この作品でナオミの演技は絶賛され、全米の各映画祭の主演女優賞をいくつも受賞し、今に至るキャリアをスタートさせました。

まさに『継続は力なり!』なのですが、彼女は苦労している分、演技に対して誠実です。出演作を見れば分かるのですが、ヌードもベッドシーンも何でも体当たりで演じます。仕事ができることが喜びなのです。
親友の成功に嫉妬することなく、希望を失わなかったナオミ。そして苦労しているからこそ、役の為なら何でもできる懐の深い女優として、ハリウッドの信頼を得たのです。

原点に戻って、ドン底から甦った歌姫:マライア・キャリー

7オクターブの声域を誇る歌唱力で、世界的なスター歌手になったマライア・キャリー。若いときは、歌手を目指してウェイトレスをしながらデモテープを作り、聴いてくれる音楽業界の人を探し続けていたそうです。なかなか道が開けないと思っていたとき、バックコーラスを担当した歌手のパーティで、CBSレコードのトミー・モトーラにテープを渡すことに成功。これがきっかけで彼に才能を見いだされ、デビューが決まったのです。

そのまま、自分を最初に認めてくれたモトーラと結婚というシンデレラストーリーを歩んだマライアですが、離婚を機に運勢が下降。レコード会社を高額の契約金で移籍したものの、多忙すぎて体調を崩し、恋人との別離で心身ともにつらい時期を過ごすことに。同時に、声が出なくなったのかイメチェンをはかったのか、持ち前の歌声が影をひそめて、ささやくような歌声に。当時のマライアファンは「迷走している」と思わざるを得ず、アルバムも全く売れなくなってしまいました。

しかし、この低迷期に自分は何をすべきか模索してきたマライア。そして2005年『The Voice Is Back』というキャッチコピーとともに、原点のパワフルな歌唱を聴かせるアルバムで見事復活。この年一番売れたアーティストとなりました。

順調だったのにいきなり落ちてしまうと、どうしたらいいのかと混乱してしまいますよね。でも、マライアは自分の足元をしっかり見て、パワーの源である歌を見直して甦ることができました。壁にぶつかったら、マライアのように、スタート地点に戻ることがステップアップに重要なのかもしれません。

レオナルド・ディカプリオが発見した演技派女優:エイミー・アダムス

エイミーは、学生時代は合唱部で活躍し、その後、GAP店員やフーターズでウェイトレスをしたり、ダンサーとしても活動したりしながら女優になるチャンスをうかがっていました。
女優としての最初のチャンスは『わたしが美しくなった100の秘密』のオーディション。これに合格したことからキャリアが進み始めます。その後、テレビドラマの端役を経験したのち、スピルバーグ監督作『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のオーディション映像がレオナルド・ディカプリオの目に留まり、レオの恋人役を射止めました。
しかし、まだ脚光を浴びるには至りません。ドラマや映画で小さな役でコツコツとキャリアを築き、『Junebug』という小品で名演を見せて、なんとアカデミー賞助演女優賞候補に。
しかし、その後も彼女は浮かれることなく、そして仕事を選ぶことなく、脇役をコツコツと演じ続け、2007年『魔法にかけられて』で、演技力に加え歌唱力も披露。そうして5回もアカデミー賞候補に選ばれるほどの演技派女優になったのです。

エイミーはガツガツと成功を掴もうとするタイプではありません。目の前にある仕事をコツコツとこなして力をつけ、成功を掴んだ女優です。自分を大きく見せる必要などないのですよ。出演作で得た経験が彼女の実力を裏付けているのですから。自分がやるべきことを真摯にやり遂げることで、今でも出演作が途切れない売れっ子女優になったのです。

不幸な経験も武器にしてキャリアを築いたアカデミー賞女優:シャーリーズ・セロン

シャーリーズ・セロンは南アフリカ共和国出身。15歳までの彼女の家庭はアルコール依存症の父のDVで荒れていたそうです。父親は彼女が15歳のときに亡くなり、その後は母と二人で生きてきました。
シャーリーズは17歳のときにバレリーナを夢見て米国N.Y.へ行きますが、ヒザの故障で断念。その後、女優を目指してL.Aへ移ります。ところが仕事がなく貧しかった彼女は、切手を現金化しようと銀行へ行ったところ、行員に拒否されて口論に。その様子を見ていたマネージャーにスカウトされたそうです。チャンスはどこに転がっているかわかりませんね!

1996年のデビュー作から、その美貌で話題になり、ブロンド&セクシーな美女として、スター女優になった彼女。名声を得た彼女は、「自分がやりたい役を!」と、映画『モンスター』を自らプロデュース&主演。10キロ増量し、美女と対極の醜い犯罪者の役を鬼気迫る演技で魅せ、アカデミー賞主演女優賞を受賞したのです。

不幸な幼少期を過ごした彼女は、孤独や苦悩の深い経験者。それが女優の仕事に活かされていると語っています。彼女は絶世の美女を演じても素敵ですが、主演女優賞を獲得した『モンスター』をはじめ、意外とイタイ女を演じるのも巧いんですよ。それは彼女が過去を隠さず、不幸な経験を武器にできる強さを持っているからでしょう。

苦労や挫折も力に変えてしまいましょう!

誰もがうらやむハリウッド女優たちも、苦労や挫折を経験したからこそ今があるのです。そして、実力派の成功者はみんな、自分の仕事に対して誠実で真面目です。苦しくてしんどいときは「彼女たちだってこれを乗り越えたんだ!」と思いましょう。そして今やるべきことに真摯に向き合いましょう。そうすれば、前を向いて歩みを進めることができるのではないでしょうか。

【執筆者プロフィール】

斎藤香(さいとうかおり):
芸能誌、映画誌の編集者を経てフリーのエディター&ライターに。All About『映画』ガイドはじめ、女性サイトや映画プログラム、PR誌などで映画関連の情報を取材執筆活動中。

ハリウッド女優たちの生き方に刺激を受けたら……実際に映画も見てみよう!

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