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2016.03.10

【お仕事探訪】毎日をグッと楽しく「食生活アドバイザー」の知識

【お仕事探訪】毎日をグッと楽しく「食生活アドバイザー」の知識

自分の好きなことを好きなペースでできるのは、一人暮らしならでは。でもその反面生活が乱れたり、食事がアンバランスに陥ったりと、自分を律するのが難しいこともあるでしょう。そこで今回は「食生活アドバイザー」の資格を持ち、All About「一人暮らし」サイト担当や暮らしスタイリストとして活躍している河野真希さんに、食事や生活周りについてアドバイスをお聞きしました。

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自らの経験から立ち上げた一人暮らし応援サイト

自らの経験から立ち上げた一人暮らし応援サイト

ご自身の一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくるためのライフスタイル提案を行なっている河野さん。一人暮らしを始めたきっかけは必要に迫られていたからではなく「自分の力で生活をしてみたかった」という立派な意思があってのことでしたが、それでも戸惑うことが多かったそうです。

「最初は何も分からなかったので防犯的な意識も甘く、『水道局の方から来たものです』って言われてついドアを開けてしまったこともありました。当時は今のようにネットで検索すればなんでも分かるという状況ではなかったので、一人暮らしに関する情報もあまりなかったんです。そこで自分が経験したことをノウハウにしてお伝えしたいと思い、2001年に一人暮らし応援サイトを立ち上げました」

自分の生活を立て直すための軸が「食事」だった

自分の生活を立て直すための軸が「食事」だった

時にはちょっとしたトラブルもあったものの、インテリアやお料理が趣味だった河野さんにとって、一人暮らしは楽しい日々の連続。そんな中、生活が乱れないように特に気をつけていたのが食事だったといいます。

「当時は約束がなければほぼ毎食自炊していました。お酒が好きなので、自分でテーマを設けてお酒に合うものを作るのが週末の楽しみで(笑)。だから、幸いにも料理をすることは苦ではありませんでした。

一人暮らしってすべて自分のペースでできるので、やっぱり生活が乱れやすいですよね。対応策として睡眠や休息など『これだけは崩さない』というものが自分の中にあると、生活を立て直しやすいと思います。私の中ではそれが食事でした。ずっと飲み会が続くと楽しいけど疲れてくる、でも自分でごはんを作って食べるとだんだん体調が整ってきてリセットできるんです。自分なりの方法があると、暮らしのベースが作りやすいですね」

直感で自分にぴったり!と思った「食生活アドバイザー」の資格との出合い

直感で自分にぴったり!と思った「食生活アドバイザー」の資格との出合い

その後結婚・出産を経た河野さんは、家族のために食事を用意する立場になり、一層食の大切さを感じるようになります。何か食に関する専門的な知識を得たいと考えていた時に「食生活アドバイザー」の資格に出合いました。

「子どもの食が細かったので、もうちょっとうまく食べさせたいとか、食べることを好きになってくれたらとあれこれ模索していたんです。ある程度栄養面や食の安全の知識があったほうが、より健康や安心につながりますよね。何か子育てしながら自宅で知識を得られる方法はないだろうかと探すうちに、ライフスタイルから食を見直して健康な生活を送るための提案をする『食生活アドバイザー』という存在を知りました。消費者目線での食に関する知識から食を提供する側の視点まで、幅広い食の知識を学習するというもの。仕事でも食事について執筆している私にとって、これは自分にぴったり!と思いましたね」

食生活アドバイザー」の資格取得のため勉強を進めるうちに、日常生活で多くのことに役立つと実感した河野さん。早速毎日の食事作りやお子さんへの食育にも取り入れていきました。

「これまで食品表示についてあまり意識していなかったのですが、注意深く見るようになりました。びっくりしたのは、加工食品になると材料の産地がわからなくなってしまうこと。食材の場合は必ず●●産と書いてありますが、お惣菜として加工された場合は表記の義務がないんです。それを知って私の場合は、できるだけ自分で作ったり、産地が分かっているものを子どもに食べさせたいなと思いました。また箸の持ち方などのマナーや、和食の盛りつけ方などの作法も役に立っています。家庭で子どものころから見ていることは自然に頭に入ってくるから、さりげなく毎日の食事でも取り入れたらいいのかなって。実生活に役立つ勉強は、やっていて面白かったです」

体と心はつながっているから、もっと食を見なおして欲しい

体と心はつながっているから、もっと食を見なおして欲しい

「食べることは人そのものをつくること、そして体や心に直結する」と話す河野さんは、20代30代の方にもっと食事を見直して欲しいといいます。

「体と心はつながっているので、体調が悪くなると精神面も崩れがち。一人暮らしの方はよっぽど意識が高くても、知らず知らずのうちに負担がかかっているのではないでしょうか。

『何かを変えたい』と思ったときに、ただご飯を炊くことから始めてみるのもいいと思うんです。ご飯があればちょっと疲れた時でも、お味噌汁と納豆や豆腐を添えるだけで簡単にヘルシーな食事ができる。そういうところから体と心をバランス良く整えるといいのかなと思います。食の知識を持つことで新たな発見があったり、興味の幅が広がったりと、毎日がグッと豊かになりますよ」

食生活アドバイザー」だけではなく「インテリアコーディネーター」の資格も取得している河野さんは、身につけた知識や実生活での経験を活かしながら、今後も人々の暮らしづくりを応援していきたいと語ります。

「インテリア雑誌に出ているようなおしゃれな生活だけがお手本ではありません。肩の力を抜いて自分らしい暮らしを見つけること、そしてそれを続けられるような方法をこれからもアドバイスしていきたいです」

Text:河辺さや香

河野真希(かわのまき)さん
一人暮らしアドバイザー&ライター

暮らしにまつわるコラムニスト。 All About一人暮らし・簡単一汁三菜レシピ ガイド。一人暮らしのうちに身につけておきたい家事のハウツーや日々を豊かにするアイディアを提供。また、自身の結婚生活や子育ての経験をもとに、近年は一人暮らしに限らない、より幅広い暮らしのヒントを提案している。
http://kawano-maki.net/

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