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2016.02.15

おいしいもので、みんなを笑顔に! 食に関わるシゴトの魅力

今、日常生活でも役立つ資格が人気を集めています。中でも女性たちが関心を寄せるのが、食に関わる資格。これを活用できる食の仕事には、どのような魅力があるのでしょうか? フードスタイリストの江口恵子さんに聞いてみました。

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インテリアコーディネートから始まった彼女のシゴト

現在、インテリア&フードスタイリストとして活躍中の江口さん。高校生のときから、会社員ではなくフリーランスになりたいと考えていた彼女は、インテリアスタイリストを目指し、デザイン系の短大とインテリア系の専門学校というWスクールをこなしたそうです。

「小さいころから、こうと決めたらとことん掘り下げる性格なので(笑)。卒業後は、設計やインテリアコーディネートなどを行う会社に就職しましたが、その会社はいいデザインより利益を優先する方針だったんです。でも、それでは私にとって楽しくなかったんですよね。結局、『ここにいちゃいけない』と強く感じて、1年で退職しました」

その後、インテリア雑誌に目を通した江口さんは、好きだと感じたスタイリングを行う人の元でアシスタントをすることに。ここでも、彼女の『決めたらとことん』という性格が発揮されます。まずは編集部に手紙を出し、弟子にして欲しいと頼んだのだとか。

「今、考えてみると、よくやったと思いますね(笑)。その方には『毎日仕事があるわけじゃないから、来られても困る』と言われたんですが、どうしてもしたかったので、結局、押しかけるように関西から上京したんです。師匠には、『本当に来たの!?』って驚かれました(笑)」

こうして、江口さんのアシスタント時代が始まります。最初のころは「センスない」「向いてない」「やめれば」の3言を言われるばかり。大いにヘコまされながらも、上京していて後がないと思いながら、1年半ほどを過ごしたそうです。

「でも、今になって思えば、彼女に言われたひとつひとつが役立っているんですよね。怒るときも、本当に私のことを思って叱ってくれましたし。私、小さいころから料理が好きで、将来的にはインテリアだけでなくフードスタイリストの仕事もできるようになりたいと思っていたんです。それを師匠に相談したときも、『専門の方についてノウハウを学ぶ必要があるから』と、フード専門のスタイリストの方を紹介してくれました。本当に、恵まれていたと思いますね」

シゴトの中心が食にシフトしたきっかけは長女の出産

インテリアとフード、ふたつのスタイリングを学んで3年。仕事を任されることも多くなった江口さんは、いよいよ独立を果たします。当初の仕事内容は、インテリアが9割、フードが1割という比率。これが現在のようにフード中心となったきっかけは、第1子の出産でした。

「ただつくるだけではなく、食べ物が人にどう影響するかといったことも伝えていきたいと思うようになったんです。体を壊した経験から、マクロビオティックやナチュラルフードといったものを勉強したこともあって、次の世代や子供をもつお母さんたちに『食を通して伝えなくてはいけないことがあるはず』と感じました。あとは現実的に、時間の問題。インテリアは拘束時間が長いんですが、食は自分のペースでできますから。特に口に出したわけではないんですが、『これからは食を中心にしよう』という決意したら、自然と流れができてシフトしていった感じですね」

ちょうどこのころ、江口さんは「うまく料理できない」「何をつくればいいの?」「子供がアトピーで、何を食べさせるべき?」といった悩みを抱えるママ友たちに向け、自宅で料理を教えていました。この料理教室も『ナチュラルフードクッキング』という名の下に、今や本格的なビジネスとして成立。生徒さんは女性が中心で、幅広い年齢の方が集まっているそうです。

シゴトへの姿勢が変わったのは、子どもがいるから

インテリア&フードスタイリスト、料理教室の主宰、さらには予約制のケータリングサービスなども行っている江口さん。2015年5月には、東京・吉祥寺にカフェ&レストラン『オリド』をオープンするなど、精力的に活動しています。その一方で3児の母でもある彼女なら、独立から18年の長い間には、さまざまなことがあったのでは?

「大変なこともあったはずだけど、忘れちゃいました。それくらい脳天気な方がいいのかも(笑)。でも、もちろん失敗もしています。そういうときは、そこに至るまでの中で何がダメだったか、今の自分に足りないものは何かを考えますね。子どもをもって変わったのは、時間の使い方が上手になったこと。あとは忍耐力です(笑)。産むまでは自分が努力したぶんだけ結果が出せましたが、子どもがいると、いくら段取りよくしてもその通りには行きませんから。諦めることを知ったので、仕事の面でも状況や相手のペースに合わせて待てるようになりましたね。結婚したときは、まったく変化なかったんですが(笑)」

今、欲しいと思うのは、食のシゴトの幅が広がる資格

「おいしいものを食べると、理屈抜きで笑顔になれる。それに携わることができるのが、食の仕事の魅力だと思います」と語る江口さん。仕事のための資格は取得していませんが、今、欲しいと思うものがあるのだとか。それは「管理栄養士」。「栄養士」の上級となるもので、国が認める国家資格です。

「これまで独学で勉強してきたことを形にしたいというのもありますが、『管理栄養士』の資格がないと、栄養に関する原稿を書くことができないんです。一冊の本にするとしても、資格を持った方を監修に付けなければいけなくて。この資格がないから受けられなかった仕事もあるので、時間ができたら、ぜひ取得したいですね。フードスタイリスト自体は、資格がないとできない仕事ではありませんが、持っていれば食に関する仕事の幅は広がるはず。もちろん、取得したらゴールではなく、まだまだスタートライン。これをどう使うかが大切だと思います」 

Text:石川由紀子

【プロフィール】

江口 恵子(えぐち けいこ)
インテリア&フードスタイリスト
インテリアから料理まで、生活全般、暮らしまわりのスタイリングと提案を得意とし、雑誌や広告のほか、All AboutをはじめとしたWebなどで発信している。企画・レシピ提案、スタイリングなどで活躍する傍ら、ケータリングや料理教室を柱とした『ナチュラルフードクッキング』を主宰。シンプルにおいしいごはんを、多くの人に届けるべく奮闘中。



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