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2018.07.06

働きたい!使いたい!ママの強い味方、ベビーシッターサービスとは?キッズラインの経沢香保子さんに伺いました

働きたい!使いたい!ママの強い味方、ベビーシッターサービスとは?キッズラインの経沢香保子さんに伺いました

日本ではまだ馴染みの薄いベビーシッターサービス。ワーママとしてのご自身の経験から、ベビーシッターサービス「キッズライン」を立ち上げた経沢香保子さんに、その現状と利用する際のポイント、そして仕事としてのベビーシッターの魅力についてお聞きしました。

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日本のベビーシッターサービスはどうなっている?

日本のベビーシッターサービスはどうなっている?

家事も育児も仕事も、全部頑張るママはとにかく大変!そんなママたちにとって頼れる存在なのが、ベビーシッターです。不在時に自宅で子どもと遊んでもらえたり食事のお世話をしてもらえたりはもちろん、保育園や習い事の送迎、場合によっては子どものお昼寝中にちょっとした家事のお手伝いまでお願いできることもあるという、まさに忙しいママたちの救世主。

ただ、日本ではまだ馴染みが薄く、浸透していないのが現状……。そんなベビーシッターを、もっと手軽に利用してほしいと自ら会社を立ち上げたのが、ご自身もワーキングマザーとして二児を育てる経沢香保子さん。経沢さんが運営する「キッズライン」は、スマホ1つで、しかも時間単位で手軽に利用できると、ママたちの間で話題のベビーシッターサービスです。

「サービス立ち上げのきっかけは、私自身の経験です。難病の長女の介護に専念しようかととても悩んだ日々の中で、『ベビーシッター』という保育の方法があることを初めて知りました。その後も子育てでベビーシッターさんをお願いすることになり、派遣会社さんを通すと料金が高くなってしまうので、インターネットでベビーシッターさんを探し、30人くらい面接してやっと『この人!』と思える方に出会えました。
でも、普通はこんな探し方、ムリですよね。そこで、もっと手軽にベビーシッターさんを探せて、しかも利用しやすい料金にできないかと考え、『キッズライン』というサービスを立ち上げました」(経沢香保子さん)

キッズラインは、利用者が自ら、登録しているベビーシッターさんのプロフィールや利用可能なエリア・日時をチェックすることができ、お願いしたい方を手軽に探せる仕組みが人気です。利用したママたちの口コミにより、ここ最近グッと利用者が増えているとのことですが、それでも「日本にベビーシッター文化が根付くには、まだまだ努力が必要」と経沢さん。

「日本では、子育てを他人にお願いしたり、家に他人をあげたりということ自体に抵抗を感じる方が多いという現状があります。そういった心のハードルの高さが、日本でなかなかベビーシッター文化が浸透しない大きな要因だと思いますね。
ベビーシッターサービスは、一度利用すればとっても便利で、ママたちの強い味方になってくれることが分かるはず。ですから、私たちのようなサービスが日本でも増えて、もっと手軽に利用してもらえたらと思います」(経沢香保子さん)

ベビーシッターを利用する際に、押さえておくべき4つのポイント!

いざベビーシッターを利用しようと思っても、周りに利用している人がいないと、「どうやって利用すればいいの?」「本当に安心?」など不安に感じることも多いですよね。そこで、初めてベビーシッターサービスを利用する際の流れと押さえておくべきポイントを、キッズラインを例に教えていただきました。

①プロフィールで、得意分野と人となりをチェック

働きたい!使いたい!ママの強い味方、ベビーシッターサービスとは?キッズラインの経沢香保子さんに伺いました

まずは、自宅エリア、お願いしたい日時、予算にあわせて、お願いしたいベビーシッターさんを探します。ベビーシッターさんによって、保有資格や得意分野などに違いがあるので、「英語で子供と接してほしい」「ピアノの練習に付き合ってほしい」「料理もしてほしい」などという希望があれば、プロフィールでチェックしましょう。

「プロフィールを見て、どんな人なのかを知ることが大切です。これまで利用した人のレビューも参考になりますし、気になったベビーシッターさんとはメッセージのやり取りもできます。
習い事の送迎まで可能か、夕食やお風呂まで対応してもらえるかなど、依頼内容について希望があれば、その都度ベビーシッターさんに確認しましょう。できるだけ要望は具体的に伝えてください」(経沢香保子さん)

②お試しの在宅利用や、面接をすることでより安心

働きたい!使いたい!ママの強い味方、ベビーシッターサービスとは?キッズラインの経沢香保子さんに伺いました

お願いしたいベビーシッターさんが見つかっても、いきなり家で子どもと二人きりにするのは不安……という方には、一度自分や家族がいる状態で利用してみたり、面接として実際にベビーシッターさんと会ってみたりするのがおすすめです。

「お試しで自分が在宅した状態で利用してみると、そのベビーシッターさんがどうやって子どもと接するのかがよく分かります。さらに、一度家族もいる時に利用してみると、旦那さんやお姑さんなどの理解も得られやすいと思いますよ。
また面接して、ベビーシッターさんに不安に思っていることなどを直接相談してみるのも、不安解消には効果的です」(経沢香保子さん)

③お客さんを迎えるような気遣いは不要

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ベビーシッターさんが来てくれる当日は、「部屋を片付けておかなければ」「ベビーシッターさんのご飯も用意しないと」などと気を遣ってしまいがち……。でも毎回、ベビーシッターさんを迎えるために掃除や料理を頑張るのは本末転倒です。

「確かに、部屋がキレイなほうが子どもも安全に遊べるので、より遊びが充実するという面はあるかもしれません。でも、散らかったおもちゃを子どもとベビーシッターさんに一緒に片付けてもらう、という形でもいいんです。
また、ご厚意で食事を用意していただくのは、ベビーシッターさんはもちろん嬉しいとは思いますが、基本的にお子さんのご飯だけ用意していれば十分です。事前に伝えておけば、ベビーシッターさんは自分用におにぎりなどを持参します。
また、子どものご飯作りまでお願いできる方もいます。どこまでお願いできるかは相談次第なので、気軽にベビーシッターさんに相談してみましょう」(経沢香保子さん)

④部屋の指定と、貴重品の管理はしっかり

ベビーシッターさんに自宅で子どもを見てもらう際、お互い気持ちよくお願いする・仕事をしてもらうために気を付けたいのが、貴重品の管理です。

「キッズラインでは、必ず最初にお家の中の使ってもいい部屋を確認させていただいています。より安心したいのであれば、貴重品を1つの部屋にまとめてカギをかけたり、金庫を利用したりするといいでしょう。
そうして少しずつ信頼関係を築けたら、ベビーシッターさんに安心してカギも預けられますので、子どもと公園で遊んでほしい、散歩に行ってほしいなどのお願いもできるようになります」(経沢香保子さん)

ベビーシッターとして働きたいなら!ベビーシッターの仕事内容

キッズラインでは、徐々に利用者が増えている一方で、ベビーシッターとして働く方も増えているそうです。

「ベビーシッターさんとして働くのに、特別な資格は必要ありません。ただ、現在働いている方の中では、保育士の資格を持っている方が多いです。出産などを機に仕事をやめ、子育てが落ち着いてきたところで、時間や場所の融通がきくベビーシッターとして仕事復帰をするという方が多いですね。
必ずしも保育士の資格を持っていたほうが有利ということはありませんが、特に小さいお子さんを預ける場合、保育士資格の保有者のほうが安心と考えるお母さんもいらっしゃいますので、アピールポイントにはなるかもしれませんね」(経沢香保子さん)

保育士の資格以外にも、さまざまな得意分野を生かして働いている方が多いそうです。たとえば、語学や楽器ができる、工作や手芸が得意、料理や掃除などの家事スキルが高い、ペットのお世話もお願いできる……といった方々が活躍中とのこと。また最近では、男の子とサッカーやキャッチボールをしてくれるお兄さん的なベビーシッターさんも人気なんだとか。

ここからは、そんなベビーシッターさんの1日の仕事の流れを簡単にご紹介します。

朝:お家に伺い、お母さんからの引き継ぎ

事前にメッセージなどでもやり取りしますが、より細かい要望を伺います。どんな遊びをしてほしいのか、お昼は何を食べさせればいいのか、ほかにどんなお手伝いをしてほしいのかなどを、お母さんから直接聞きます。使っていい部屋の確認も行いますし、公園に行くなど外出をする場合には家のカギも預かります。

午前:子どもとの遊びの時間

働きたい!使いたい!ママの強い味方、ベビーシッターサービスとは?キッズラインの経沢香保子さんに伺いました

お母さんの要望にあわせて、子供とさまざまなことをして遊びます。子供の興味にあわせながら遊びや学びをサポートできるので、その点にやりがいを感じているベビーシッターさんが多いようです。

お昼:昼食

多くの場合は、お母さんが用意してくれたご飯を子どもに食べさせます。ここで一緒に食べられるようであれば、ベビーシッターさんも食事を済ませます。

午後:お昼寝や遊び、片付けなど

年齢にもよりますが、午後は子どもたちがお昼寝する場合も多いです。その間に子どもの食器を洗ったり、もしも何か家事のお手伝いをお願いされている場合にはそれを片付けたりします。

働きたい!使いたい!ママの強い味方、ベビーシッターサービスとは?キッズラインの経沢香保子さんに伺いました

夜:帰ってきたお母さんへの引き継ぎ

お母さんが帰ってきたら、その日1日の出来事を簡単に報告します。その後、「こんな遊びをして、その時にこんなことを言っていました」「兄弟の間でこんなことがあったようです」など、気付いたことを詳細に、終了報告として伝えます。

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「お子さんやお母さんと直接、顔をあわせて働く仕事なので、喜ぶ顔が見られたり感謝の気持ちを直接伝えてもらえたりすることが、ベビーシッターという仕事の大きなやりがいの一つだと思います。
子どもが好きな方はもちろん、『何でもいいので自分の得意なことを生かして働きたい』という方が、楽しく働ける仕事だと思いますよ」(経沢香保子さん)

ベビーシッターサービスは、ママたちの強い味方!

利用する側にも、働く側にも魅力いっぱいのベビーシッターサービス。料金面や心のハードルなどもありますが、今後さらに使いやすい環境が整っていけば、日本でもベビーシッター文化がますます広がっていくはず。それによって、ママたちが今よりももっと活躍しやすい社会になるかもしれませんね。

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プロフィール紹介
経沢香保子さん
経沢香保子さん
株式会社キッズライン代表取締役社長。株式会社リクルート(現・株式会社リクルートホールディングス)、楽天株式会社を経て、2000年にトレンダーズ株式会社を創業。2014年には株式会社カラーズ(現・株式会社キッズライン)を設立し、代表取締役社長に就任。「女性が輝く社会の実現」を目指し、1時間1000円からで手軽にスマホ手配ができるベビーシッターサービス「キッズライン」などを運営する。
 

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