2017.12.19

「短期集中」がカギ!500以上の資格を持つ、資格のプロが教える7日間勉強法

「短期集中」がカギ!500以上の資格を持つ、資格のプロが教える7日間勉強法

「資格試験に合格するためには、数カ月前からしっかり準備すべきだ」。そんな考えを持っている方は多いのではないでしょうか?しかし、500以上の資格を持つ、資格・勉強コンサルタントの鈴木秀明氏は、「ダラダラ勉強するよりも、短期集中で勉強したほうが効率よく結果が得られる」と言います。試験内容によっては、「たった7日間の勉強でも合格は可能」という鈴木さんに、その極意を教えていただきました。

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試験1カ月前と1日前では、勉強内容の密度が異なる

東大を独学で現役合格し、これまでに500以上の資格を取得している鈴木さん。試験のタイプにもよりますが、一般的に合格には数カ月単位の勉強が必要とされる資格でも、その気になれば数週間~1カ月程度の勉強期間があれば取得できるものも少なくないそう。

「たとえば試験2カ月前から勉強を始めた場合、そのとき覚えたものを2カ月後も忘れず覚えていられるかというと疑問です。だったら試験直前に集中して勉強したほうが、切迫感や焦りも効果的に働いて超スピードで覚えられます。2カ月前の1時間の勉強と、試験1日前の1時間の勉強では、密度が違うのです。人は『まだ試験まで時間がある』と思うとダレてしまうもの。勉強期間は長ければいいというものではありません」(鈴木さん)

実際のところ鈴木さんも、仕事が特に忙しくて勉強にあまり時間をとれなかった年の方が、取得できた資格数が例年よりむしろ多かった、という経験があるそう。

「時間がなくて集中せざるをえない『背水の陣』の状況を逆手に取るのです。特に短期集中が向いているのは、暗記モノが多い試験。一方、概念や仕組みを基本から地道に積み上げて理解していかないといけないような、学校の科目でいうと数学や物理のような分野はやや不向きですので、目標とする試験でどういった問題が出されるか、把握することからまずは始めましょう」(鈴木さん)

過去問題を繰り返し、試験に出そうなところだけを勉強する

過去問題を繰り返し、試験に出そうなところだけを勉強する

では、短期集中で結果を出すためには、どのように勉強すればよいのでしょうか?鈴木さんは「やるべきことと捨てることの取捨選択」が大事だといいます。

「どんな資格試験も、試験範囲の最初から最後までまともに全部勉強しようと思うと膨大な時間がかかります。しかし、全試験範囲の中でも、試験に出やすいところ、逆にまず出題されないところというのは必ずあります。ですから、試験に出るところだけを勉強すればいいのです。
過去10年分くらいの試験問題を見て、試験問題の傾向を分析しましょう。そして、現在の力量で解けなかったところをどんどんつぶしていきます。
一方で、どうしても習得には時間がかかりすぎると思われる分野があった場合、その問題は捨てると割り切ってしまうのも一つの手です。試験では満点を取る必要はなく、合格点が取れればよいのですから。1問の難しい問題に時間をかけるより、解ける問題を増やす方が合格のためには効率的です」(鈴木さん)

また、問題集や過去問を解く際に、すでに十分理解できている問題も律儀に全問手をつけてしまいがちですが、「それは時間のムダ」と鈴木さん。

「すでに十分理解している分野の問題を解くことは、ただ自己満足・安心感が得られるだけで、自分の真の成長・実力アップにはつながりません。効率的に点数の底上げを目指すなら、苦手な分野・できない問題にこそ時間を使うべき。まんべんなく全部やるのではなく、適宜濃淡をつけるべきなんです」(鈴木さん)

一方で「試験に出るところだけでなく、すべて網羅的に勉強しないと実務で使えないのでは?」と不安になる人もいます。

「試験のために勉強する内容が、すべて実務に直結するとは限りません。また、細かい数字などの暗記事項は、実務では必要になったタイミングでその都度調べればいいので、すべてをずっと覚えていなければいけないわけでもありません。試験と実務は別ものと開き直りましょう。
それよりも、この試験で問われていることは、知識量なのか、思考力なのか、計算力なのか……といったところを見極めると、合格のためにどう勉強すればよいかが、わかりやすくなるでしょう」(鈴木さん)

大事なことほど後回しにして、試験直前に一気に覚える

大事なことほど後回しにして、試験直前に一気に覚える

試験によく出る重要なところ、細かい数字や図表などの暗記事項は、試験直前期まで後回しにするのも鈴木流です。

「試験前日は新しいことをやらずにリラックスして過ごすことを推奨する人もいますが、私の場合、短期集中で試験に合格するためには、最後の1日で詰め込むのが最も効果的と考えています。直前に覚えたことほど記憶に残っているので、試験に合格するために覚えるべきことは、確実に覚えるために後回しにするのです」(鈴木さん)

では、大量に暗記するためのテクニックはあるのでしょうか?

「長くて複雑な文章は、その中の大事なワードだけピンポイントでおさえておけば試験では何とかなったりしますので、そのように必要に応じて覚える量を減らします。また、大量の暗記事項の機械的な暗記が大変なら、『共通点つなぎ』という覚え方があります。たとえば「横浜市旭区の『区の昆虫』は何か」(正解:ホタル)という問題があった場合、「旭区=ホタル」の関係性を覚えなければいけないわけですが、旭もホタルも『光り輝くもの』という共通点があるので、そのように共通点でつないで覚えます。直接結びつかない事柄を機械的に覚えるのは大変ですが、そこに無理矢理でも共通点を見出してやることによって関連性をもたせて覚えやすくします」(鈴木さん)

短期集中の勉強法を試してみると、自分が想像以上の力を出せることに驚く人も少なくありません。

「『資格試験まで、あと1週間しかないからあきらめる』はあまりにももったいない。やり方次第で十分合格できます。ポイントをしぼって、やらないことを決めたら、想像以上に勉強量は減らせます。どこに力を入れるか見極めて、戦略的に勉強していきましょう。
何カ月も勉強するのはしんどいですが、7日間といった短期間なら頑張れるはず。せっぱつまった状況でこそ出せる力があるので、『捨てる→詰め込む→追い込む』を戦略的にこなし、最後まであきらめずに、試験直前期の瞬発力を信じてやってみてください」(鈴木さん)

※ご紹介した勉強方法の合う・合わないは試験の性質や出題傾向によっても異なります。ご自分に合った勉強方法を見つけるための、参考としてください。

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文・取材/垣内栄
取材協力
鈴木秀明(すずきひであき)さん
1981年8月4日富山県生まれ。資格・勉強コンサルタント。総合情報サイトAll About 「資格」ガイド。年間50個ペースで資格・検定試験を取り続ける資格のプロ。2017年9月時点で520個以上の資格をすべて独学で取得している。雑誌・テレビ・ラジオなどのメディア出演実績は200件超。最新刊は「効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法」(ダイヤモンド社)。

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