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2017.10.24

老後貧乏にならないために!20代で必ず知っておきたい、お金の基本知識

老後貧乏にならないために!20代で必ず知っておきたい、お金の基本知識

学校ではあまり教わらないけれど、生きていくうえでお金の知識は大切です。お金のことを知らずにいると、最悪の場合、何千万円も損する人生になってしまうかも?20代のうちに知っておくべきお金の基本知識7分野について、『20代から読んでおきたい「お金のトリセツ」!』の著者である山崎俊輔さんが、そのポイントとともにご紹介します。

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学校では「お金とのつきあい方」を教えてくれない!

学校では「お金とのつきあい方」を教えてくれない!

私たちは学校でいろんなことを勉強してから社会人になります。しかし、社会人になる前に学んでおきたいけれど、なかなか学ぶチャンスがないまま学校を卒業してしまうことがあります。

それは「お金とのつきあい方」です。

最近は、お金に関する教育をカリキュラムに組み入れる学校が少しずつ増えてきましたが、まだ少数派です。そして日本では伝統的に、家庭でお金の話をすることも少ないでしょう。

会社も「お金とのつきあい方」を教えてくれない

お金の基本的な知識、お金とのつきあい方を知っておきたい理由のひとつは「学校だけではなく、会社もそれを教えてくれない」ということです。会社の上司は、仕事は教えてくれても、お金の使い方までは教えてくれません。

稼いだお金をどう使うかは個人の自由です。ひたすら飲んでもいいし、ひたすら買い物をしてもいいのです。しかし、いくら自由であるといっても、「お金とのつきあい方」を身につけておかなければ、将来困ることになります。

例えば、手取り16万円の人が遊びすぎて月18万円使っていれば、絶対うまくいきません。これくらいは誰でも分かることでしょう。全体の利用額にもよりますが、クレジットカードを使うとき、常に一括払いを選ぶ人と、いつも分割払いやリボ払いを選ぶ人の間には、年間の支払総額に十万円以上の差が出る可能性があります。

こうしたことを知っているのと知らないのとでは、将来大きな違いが生まれてくるかもしれません。もし「お金とのつきあい方」を学んでおけば、ムダなお金の流れを減らし、手元にお金をより多く残せるようになるのです。

20代で差がつくお金の基本、7つの分野

20代で差がつくお金の基本、7つの分野

ここでは、お金について知っておきたい分野を大きく7つに分け、それぞれ押さえておきたいポイントを簡単に紹介します。

働き方、稼ぎ方について

1:働き方の基本

新入社員よりバイトのほうが手取りが多い、とよく言われますが、大きな誤解です。一般的に、正社員は能力が上がれば年収も上がりますし、有給休暇制度によって、年20日ほどは休んでも給料がもらえます。また退職金制度もあり、毎月1万円くらい会社が積み立てています。

2:稼ぎ方、キャリアアップについての基本的な考え方

自分に向いている「職種」をみつけ、能力を伸ばすことも20代に意識すべきテーマです。今働いている会社で資格を取得するなどして給料を増やしたり、転職して年収を上げることも検討する必要があります。

お金の5つのルール

3:お金の上手な使い方、節約の考え方

稼いだお金より多く使えば、うまくいくわけがありません。稼いだ額より少ない支出で1カ月を過ごすための賢い節約が必要です。節約が実現できた場合、収入と支出の差額は貯金額になります。

4:クレジットカードの基本的な考え方

クレジットカードは便利な仕組みですが、その正しい活用法はなかなか学ぶチャンスがありません。実は一括払い以外の払い方をすれば「割高」な買い物。金利や手数料がかかるからです。そしてそれは、クレジットカードでポイント還元があったとしても、差し引きで大きなマイナスになります。

5:ローン(借金)の基本的な考え方

お金を借りることの注意点もなかなか学ぶチャンスがありません。可能な限り、借金は回避すべきです。クレジットカードのキャッシング、消費者金融や銀行系カードローンなどは、年10~15%以上の割高な買い物です。特にリボ払いは、金利支払いの無限ループに陥る可能性があり、絶対に避けたいところです。

6:家を買うこと(賃貸で暮らす)の意味

30代、40代になると家を買う人が増えますが、これは通常、何千万円ものローン(借金)を組む必要があります。この借金は、返せることが前提条件です。なお、頭金を多く作っておくほど借金額は少なくてすみます。

7:貯金と投資の仕方

お金を増やす方法を知っておくことは人生において欠かせません。銀行の預貯金と株式等の投資はどちらもお金を増やす選択肢です。もちろん投資を行う場合には、元本割れする可能性や手数料などの基本的なルールを知っておく必要もあります。

30代以降で覚えても大丈夫と考えられる知識4つ

今はまだ早いかな?という人もいるでしょうから解説は省きますが、年齢に応じて……

  • 8:税金や社会保険料のしくみ
  • 9:子育てとお金の考え方
  • 10:親の介護と相続のお金
  • 11:自分の老後に備える

といったお金の知識も身につけていきたいところです。

お金の基本知識はどこで学べばいいのか

お金の基本知識はどこで学べばいいのか

お金の基本知識を学びたければ、まずはお金に関する書籍や雑誌などに目を通してみるといいでしょう。

日本FP(ファイナンシャル・プランナーズ)協会やその他の公的な団体が開催しているお金に関するセミナーを受けてみるのもひとつの方法です。セミナーは「家を買いたい人向け」「保険を見直したい人向け」のようにテーマを限定していることが多いため、個別の内容について深く知りたいときには有用です。

金融機関が主催するセミナーもたくさんありますが、セミナーの後に営業の勧誘を受けることもあるので注意してください。

もし、資格を取ってもいいくらいの気持ちがあれば、FP(ファイナンシャル・プランナー)の試験を受けてみるのもいい勉強のきっかけになります。お金の専門家というほどではありませんが、広い範囲でお金の知識を一通り学べる資格としてはFP技能士3級があります。会社員で、社内に資格取得奨励制度があれば、勉強のための補助金がもらえるかもしれませんよ。

ファイナンシャルプランナー(FP)講座へのリンク

執筆者プロフィール
山崎俊輔(やまざきしゅんすけ)さん
AFP、1級DCプランナー、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。商工会議所年金教育センター主任研究員、企業年金連合会調査役DC担当など歴任。共著に『稼ぐ・貯める・増やす 20代のお金の教科書』、単著に『20代から読んでおきたい「お金のトリセツ」!』がある。
 

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