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2017.09.08

1日たった3分で、滑舌を良くして印象を上げる「言葉の体操」とは?

自分は滑舌が良くない?と悩んでいる方は多いかもしれません。滑舌が良くなると表情が豊かになり、印象が明るくなるなど、良いことずくめ!今回はプロアナウンサーで、滑舌や話し方を指導してきた花形一実先生に、たった3分で滑舌力がアップする「言葉の体操」を教わりました。

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滑舌を良くすることで、コミュニケーション力も自然とアップ!?

「滑舌が悪いことに悩み、話すことに苦手意識を持っている方は多いですよね。しかし、少しアドバイスをするだけで、滑舌は良くなっていきます。引っかかる言葉はゆっくり話す、長い文章は区切るなど、『伝わる話し方』にはノウハウがあるんです」

そうお話をされるのは、元テレビ静岡のアナウンサー・花形一実さん。現在は、フリーアナウンサーとして活躍する一方、話し方・滑舌・コミュニケーション講座の講師として活躍されています。

「実は私自身、アナウンサーになりたての頃は、あまり滑舌が良くありませんでした。そのため、毎日4~5時間ほど、滑舌を良くするための練習をしていたんです。この滑舌練習の経験などをもとに、簡単で楽しくできる、滑舌が良くなる練習方法を紹介しています」(花形さん)


「私が教えている生徒さんのなかには、ビジネスパーソンだけではなく、小学生や就活中の大学生もいらっしゃいます。また、シニア世代向けにも『健康滑舌トレーニング』というものを行っていますが、滑舌を鍛えるトレーニングは頭の体操にもつながると人気です。滑舌というのは日常誰もが行う『話す』ためのベースとなるものですから、滑舌力アップの効果はとても大きいんです」(花形さん)

滑舌が良くなることの効果について、花形先生に教えていただきました。

効果その1:楽に話しているのに相手にしっかり伝わる
ここぞという場面で、口が動きづらくなったり、声が裏返ってしまったり、喉が痛くなったりと、戸惑った経験をお持ちの方は多くいらっしゃるかと思います。しかし、毎日少しずつでも滑舌トレーニングを続けていると、いつの間にか口が動くようになり、声もしっかり出て、話しやすくなります。
聞いている人からすれば、自然で聞き取りやすい話し方になるんです。「自分は余分な力を使わずに話せて、相手は聞き取りやすい」という嬉しい効果が、滑舌トレーニングを続ければ必ず実感できます。個人差はありますが、これが滑舌トレーニングの1番の効果ですね。

効果その2:話すことに意欲的になれる
滑舌が良くなると、自分が話したい内容を考えることに集中できるので、話の内容を充実させることができます。また話を聞く側は、言葉が耳に入りやすくなるので、話のその先を聞こうという気持ちになりやすいです。話を聞き返されて滞りがちだった会話も、スムーズに進むようになっていきます。こういった良い状況を何度も経験すると、話すことに対する苦手意識が薄れていくので、コミュニケーション力や雑談力はもちろんのこと、プレゼン力もついてきます。滑舌トレーニングを続けると、話すことが楽しくなり、将来的にも大きなメリットを与えてくれるのです。

効果その3:表情が豊かになる
話すときに使うのは、頭だけではありません。口輪筋(口の周りの筋肉)などの表情筋をたくさん使います。滑舌トレーニングでは、口を大きく動かし声に出す練習をするので、筋肉がほぐれて表情が豊かになります。ずっと同じ表情で、口も開かずに喋っているという人は多いので、ぜひ滑舌トレーニングで、発音も表情も活性化していただければと思います。

効果その4:印象が良くなる
口を開けずに「おはようございます」と言う人と、口をしっかり開いて「おはようございます」と言う人とでは印象が違いませんか?滑舌トレーニングを続けると、1音ずつ丁寧に音を出せるようになります。発音が丁寧だったり明瞭だったりすると、話を聞く側も言葉を理解しやすくなるので、印象が良くなり、信頼や安心感につながります。

滑舌を良くするための9つのポイント

「『滑舌を良くしたい!』と、初めから苦手なフレーズや言いにくい言葉ばかりを練習する人がいます。しかし、それだけでは滑舌力アップにはつながりません」(花形さん)

ここでは、滑舌を良くするための9つのポイントを伺いました。

ポイント1:明るい気持ちで、力を抜いてリラックス
気持ちが暗いと声が沈んでしまいます。明るくはっきり話すためには、明るい気持ちで臨みましょう。リラックスしている状態は、大あくびをしたときや大笑いをしたときをイメージしてください。知らず知らずのうちに、楽に声を出せていますよね。逆に力が入っているときは、口が動かなくなってしまうもの。話すときは、「余分な力が入っていないかな?」と意識してみましょう。

ポイント2:姿勢を正す
姿勢を正すと、空気の通り道が真っ直ぐになって、スッと声が出るようになります。

ポイント3:腹式呼吸を意識する
浅い呼吸だと息が長く続かないので、焦ったような話し方になったり、声を出しにくくなったりしてしまいます。喉を緊張させることなく大きな呼吸ができる腹式呼吸は、安定した話し方につながります。

ポイント4:口をしっかり動かす
「滑舌」とは読んで字のごとく、舌が滑らかに動くということですが、実際には舌だけではなく、口全体がしっかり動くことが必要です。例えば「た」や「な」は口が開いていないとはっきり言えません。話すためには口をしっかり開けましょう。そして、ただ開けるのではなく、声が響くように意識して口を開けることが大切です。

ポイント5:母音をはっきり発音する
大きな声を出しても、なぜか相手に伝わらないという人は、母音の発音が上手くいっていないのかもしれません。日本語では、「あ・い・う・え・お」という母音をはっきり発音できていないと、相手は聞き取りづらいのです。ですから、母音をしっかりと出せるように、母音の「口の形」など発音を意識することはとても大切。特に「あ」の母音が含まれる音は、口を縦に大きく開けて発音すると、明るくはっきり聞こえ、言葉や文全体が明るい印象になりますので、ぜひ取り入れてみてください。

ポイント6:1音1音を丁寧に、安定した速さで話す
1音1音を丁寧に発することで、聞き取りやすさは増します。さらに、発音の仕方1つで、気持ちの伝わり方も変わってきます。また、速く話す方がいますが、次々に話すと聞き取りにくく、内容が伝わりにくくなります。自分自身も言い間違えたり、つかえたりしやすくなるでしょう。適度な間を取りながら安定した速さで話せば、聞き手との良いコミュニケーションも生まれます。

ポイント7:自分の話し方に意識を向ける
日頃から、ただなんとなく話すのではなく、自分の声や話し方に意識を向けることが大切です。自分の声を録音するも良し、誰かに聞いてもらうも良し。自分の話し方が分かると、改善点が見えてきます。日頃から自分の話し方に意識を向けて、丁寧に発音できているか、はっきり聞き取れるかを確認してみましょう。

ポイント8:イメージしながら話す
声に出す文章の内容をイメージして、そのイメージを聞き手に伝えるつもりで話してみましょう。イメージしながら話すことで、言い間違えることも減るので、滑らかに話せるようになります。

ポイント9:少しだけ高めの音を意識して声を出す
低いトーンで話すと、ぼそぼそと聞こえてしまいがち。少し高めのトーンで話すと、声が明るくなり、聞き取りやすさが増します。

1日たった3分でOK!滑舌力がアップする「言葉の体操」にチャレンジ

「滑舌力をアップさせるためには、1日3分で良いので、『言葉の体操』を行いましょう。大切なのは、しっかりと口を開けて声を出すこと。実際に声を出さないと効果がありません。5mくらい前の人に届けるような気持ちで声を出し、口は大きく正確に動かしましょう。練習では思い切り口を動かして筋肉をほぐし、いつでも思い通りに発音できるように口を慣らします。また、よそ見をしないで、声を届ける方向へ視線を向けることも心がけましょう」(花形さん)


「まずは『あ・い・う・え・お』の母音をしっかりと発音できるように練習してみてください。意識して欲しいのは、『あ行』など1行ごとに、はっきりした発音を心がけて、一定の速さで練習することです。これにより、自分の苦手な発音を把握しやすくなります。苦手な行は、勢いで発音しようとせず、大きく口を開けて、ゆっくりと発音します。できてきたら、少しずつ速く発音してみましょう。早い方は1週間くらいの練習で変化が見られると思いますよ。続ければ続けるほど成果が出てきます」(花形さん)

「言葉の体操」は、1日たった3分続けるだけでも十分に効果があるそうなので、忙しくても続けやすいですね。さらに、「言葉の体操」に使える具体的なフレーズを、発音ポイントと一緒に5つ教えていただきました。


大洗(おおあらい)でお笑い芸人に大笑い
「わ」と「あ」をはっきり発音できていますか?

言いにくい国、食いにくい肉、抜きにくい杭
「に」と「く」がたくさん出てくるので注意してください。紛らわしい言葉や音を頭で整理して声に出せるかと、整理した言葉や音を出せるように口がちゃんと動くかをチェックしてください。

お猿に押されておしゃれ台無し
「おしゃれ」が「おされ」にならないように意識しましょう。

火鉢と火箸は非売品
「ひ」と「し」の発音をきちんと区別しましょう。

出世した山村出身シャンソン歌手
「さ」と「しゃ」をしっかり発音できていますか?小さい「ゃ」、「ゅ」、「ょ」は発音しにくく、曖昧になりやすいので、繰り返し練習してみてください。

「発音できるようになったら、1つのフレーズを一息で言ってみましょう。それもできるようになったら、一息で3回繰り返すことにもチャレンジしてみてください。『言葉の体操』を繰り返すうちに、甘くなっているところや、力が入っているところ、口が開いていないところなど、様々な発見があると思います。微妙な音の違いを口で上手く区別することができない、ということにも気が付くかもしれません。最初はなかなか上手く言えなくても、少しずつ練習を重ねることで『あのフレーズが、はっきりと言えるようになった!』という経験値や成功体験が増えていきますよ。楽しみながら続けてくださいね」(花形さん)

滑舌力をつけて、良いことずくめの毎日を!

滑舌の練習をしていると、自分の言いにくい言葉がわかります。そして、自分の言いにくい言葉は、相手が聞き取りにくい言葉だということも分かってきます。1日3分、「言葉の体操」をすることで、「この言葉はゆっくり話してみよう!」など、言いにくい言葉に対する工夫ができるようになります。また、「こうすれば口が上手く動くのか!」という、滑舌についての新たな発見も得られるでしょう。

滑舌が良くなると、コミュニケーションが円滑になるだけでなく、脳の活性化や老化防止にもつながるなど、良いことずくめです。1日3分で気軽にできる「言葉の体操」を、あなたの毎日にぜひ取り入れてみてください。

プロフィール

花形一実(はながた・ひとみ)さん

フリーランスアナウンサー、話し方・アナウンス講師。テレビ静岡のアナウンサーを経てフリーランスとして活躍する傍らで、一般やプロにまで滑舌や話し方を指導する。企業・自治体・カルチャースクール等で開講する講座は、具体的で実習中心、親しみやすさが好評。初めてでも楽しく効果的な滑舌の練習が出来る本『会話力があがる 大人のはきはき 滑舌上達ドリル』、『ボケない大人のはきはき 滑舌ドリル』(ともにメイツ出版)を出版。講座案内など詳しくは、shigotodehanasu.com(仕事で話す.com)

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