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2017.07.27

就活生は今から準備!パソコン能力を証明できる資格3選

夏はインターンシップや大々的な就職セミナーなどが行われ、就活生にとっては就職活動を意識し始める時期。そこで、「自己PRの材料がない...」「エントリーシートの空欄が心細い...」と不安に思う学生の方に、幅広い業界や職種に活かせて、それほど時間を要さず取得できる資格を、キャリアコンサルタントの中瀬路子さんがピックアップしてご紹介します。

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就活生にとって、夏は仕込みの時期!

就活生にとって、夏は仕込みの時期です。本格的に企業の採用活動が開始されるまでに、自己分析や業界研究、職種研究など、準備することはたくさんあります。なかでも自己PRは、エントリーシートでも面接でも必ず問われること。学生時代に頑張ったことは?打ち込んだ活動は?自分の強みは?と問われたときに、答えられる材料をいくつか準備しておくと、不安も少し和らぐはずです。

自己PRの材料として、資格を取得するのも一つの方法。とはいえ、限られた時間で、やみくもに取得するのは得策ではありません。めざす業界、職種か決まっていれば、そこにつながる資格を取得するのが良いでしょう。まだ決まっていない場合は、まずは幅広い業界、職種に活かせて、比較的取得しやすい資格をめざし、しっかり準備をして就職活動を一歩リードしましょう。

自分のパソコン能力を証明!そのために持っておきたい3つの資格

今や多くの職場では、社員1人に1台パソコンが与えられ、日常業務の大半がパソコンで行われていますが、もはやパソコン操作の基礎から手とり足とり教えてくれる環境はありません。自ら使いこなす力が必要とされています。こうした現状を知り、必要なスキルと知識を事前に身につけていることは、エントリーシートで、また面接で自己PRの1つの材料となります。パソコンスキルを証明する資格は、どの業界、どの職種にも広く活かせるでしょう。

パソコンスキルを証明する資格は数多くありますが、大きくはシステムを開発する技術者向けの資格と、ユーザー向けの資格に分かれます。ここでは、ビジネスパーソンとしてパソコンを利用するための、ユーザー向けの資格をピックアップ。就職活動に活かすには、採用担当者が知っている資格が有効ですので、受験者数が多く学校や企業の導入事例があるなど、社会的認知度が高い3つの資格をご紹介しましょう。

どれも今すぐ始められて、限られた時間で取得するにはぴったりな資格。いずれもテキストは書店で入手でき、独学でも挑戦可能です。独学では合格できるか不安な方は、通信講座や各スクールで学習するのも良いでしょう。試験も全国的に、随時または年に複数回実施され、受験できる機会が多くあります。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

パソコンで何かをするときには、役割に応じたアプリケーションソフトを使用します。たとえば、案内文やパンフレットなど文書を作成したいときには「文書作成ソフト」。データの集計やグラフ化をしたいときには「表計算ソフト」、プレゼンテーションのための「プレゼンテーションソフト」、イラストや写真などを加工したいときには「グラフィックソフト」というように、アプリケーションソフトを使い分けます。

このアプリケーションソフトの中でも、広くビジネスの場で利用されているのがマイクロソフト社の製品で、文書作成ソフトでは「Word」、表計算ソフトでは「Excel」、プレゼンテーションソフトでは「PowerPoint」があります。そして、これらの利用スキルを証明する資格が「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」です。

「MOS」はマイクロソフト社が認定し、合格すると世界共通の認定証が発行される国際資格です。アプリケーションソフトごとに一般レベルの「スペシャリスト」と上級レベルの「エキスパート(※)」の2段階となっています。試験は誰でも受験することができ、試験会場に用意されたパソコンを使って、問題の指示に従って正しい操作が行えるかで判定されます。
(※)「エキスパート」は「Word」と「Excel」のみ。

「Word」や「Excel」、「PowerPoint」は、すでに学校の授業で習ったことがある、レポートの提出や発表などで使っている、という人も多いのではないでしょうか。何気なく使っている機能や操作方法が、ビジネスシーンでは、どのように使えば効率的なのかを学ぶことができ、就職後のイメージを持つこともできます。

アプリケーションソフトは新しい機能が追加・改良されるとWord2010→2013→2016というように、バージョンアップします。企業も必ずしも最新版を使用しているとは限りません。今、学校で使用しているなど、使い慣れたバージョンで受験したほうが学ぶ内容もわかりやすく、混乱しないでしょう。

日商PC検定

日本商工会議所が主催する公的資格で、企業実務に必要なパソコンの活用方法を学ぶのが「日商PC検定」です。企業では紙媒体から電子データが主流となり、企業間のやりとりも電子メールなどネットワークが活用されるなど、ビジネススタイルが変化しています。そのため、アプリケーションソフトの操作スキルのみならず、ネットワークなどIT全般の知識が問われる内容となっています。

検定の種類には「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3つがあり、それぞれレベルは3級、2級、1級があります。3級は自己の業務に活用できるレベル、2級は業務の効率化や業績向上を担う部門責任者、1級になると経営判断や意思決定を行う企業責任者レベルが想定されています。「文書作成」「データ活用」には、ビジネス文書やデータ集計の基本操作ができることを確認するBasic(基礎級)もあり、30分の試験で70点以上で合格できます。

いずれも受験資格はなく、誰でも受験することができます。各種類2級までは、いつでも全国にあるネット試験会場で受験でき試験終了後すぐに合否がわかるので、短期間で複数の資格取得も可能です。

ITパスポート試験

ITパスポート試験」は、システムの仕組みなどITの基礎知識から、企業活動、経営戦略、会計や法務などITを活用する上で前提となるビジネスの基礎知識まで学ぶ国家試験です。システム関連会社はもちろん、とくにIT化を進める金融、メーカーや出版・医療・教育、官公庁などで評価される資格です。出題される範囲が幅広く、難易度も少し高くなるため、上記2資格よりも学習時間を多めに考えたほうが良いでしょう。

試験は全国の試験会場で随時実施、試験結果もその場で確認することができます。試験時間は120分、全て四肢択一で100問出題され、「ストラテジ系(経営全般)」、「マネジメント系(IT管理)」、「テクノロジ系(IT技術)」の3つの分野から出題されます。各分野を具体的にみていくと、「ストラテジ系」は、企業と法務、経営戦略、システム戦略など、経営全般に関する内容、「マネジメント系」はハードやソフトの開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査など、IT管理に関する内容、「テクノロジ系」はプログラミング等の基礎理論、コンピュータシステム、マルチメディア・ネットワーク・セキュリティ等の技術要素といった、ITを網羅する内容になっています。

受験後、試験結果レポートで自分の点数を確認することができます。合格基準も公表されているため、不合格の際は再受験のための対策もたてやすいです。過去問と解答例もホームページで公開されています。

合格率も学生は34.2%(平成29年4月度)と難しめの試験となっていますが、新入社員研修などに取り入れている企業もあり、今後も長くパソコンスキルを自身の強みとしていきたいと考えるなら、取得しておきたい資格です。

持っている資格はこうアピールする!

資格試験に合格したことをエントリーシートや書類に記載しただけで、採用担当者に分かってもらえるわけではありません。なぜ資格を取得したのか、何を学び、それによってどう自分が成長したのか、入社後にはどう貢献していきたいのか?といったストーリーを描き、自分の言葉で表現することが大切です。

アルバイトを頑張りました、サークル活動に打ち込みました…ということも大切ですが、資格は客観的な「ものさし」になりますし、学生の本分でもある「学ぶ姿勢」と自ら主体的に学び得たことは評価されるでしょう。企業の採用で重視される能力として、上位に「熱意・意欲」、「行動力・実行力」は必ず入っていますので(経済同友会教育委員会「企業の採用と教育に関するアンケート調査」より)、資格取得を、前向きさ、向上心、努力、行動力といったキーワードにつなげて、自分の強みとして自信を持ってアピールしましょう。

【執筆者プロフィール】

中瀬路子(なかせみちこ)
All About「資格」ガイド。大学卒業後、幼児教育機関での受験指導を経て、法律・不動産資格取得スクール「東京法経学院」に約10年、人材系の会社で約6年、学生から社会人まで幅広く就職支援に携わる。現在は資格&キャリア教育を主にキャリアコンサルタントとして活動中。

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