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2017.07.13

「気持ち」ではなく「対策」が重要! モチベーションを維持して、資格取得を目指そう

順調に資格取得の勉強をしていたはずが、いつの間にか勉強しなくなっている自分に気づく......それは、有効な「対策」が立てられていないからかもしれません。そこで今回は、『図解 モチベーション大百科』の著者・池田貴将さんに、資格取得までモチベーションを維持するための「対策」について、具体例を交えながらお話しいただきました。

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モチベーションの維持に必要なのは、「気持ち」ではなく「対策」

資格取得という目標をイメージすると、モチベーションが上がります。「よーし、やるぞ!」と気持ちは燃え、その資格について調べてみることでしょう。そして参考書を買い、勉強しようと意気込むことでしょう。

でも、誘惑に負けることもあります。仕事が忙しかったり、思ったよりも用事に時間が取られたりすることもあるでしょう。そして、ふと「勉強できていない自分」に気づいてしまう。

そんなとき、「もっと勉強しよう!」「集中しよう!」「自信を持とう!」とポジティブになって、自分を叱咤激励する人もいるでしょう。一方で、「無理にやる気になってもダメだ」と考え、再びモチベーションが上がるまで、ひたすら待とうとする人もいるでしょう。

しかし、本当に大切なのは、「気持ち」ではなく「対策」です。

「対策」を立てておくべきだということが、わかっているか、わかっていないか、モチベーションを維持できるかどうかは、ただそれだけの違いなのです。

こんな実験があります。

[Aチーム]
目標を立てたら、それを達成したところをイメージしてもらう。

[Bチーム]
目標を立てたら、それを妨げるものをイメージしてもらう。

実は、Bチームの方が良い結果が出ました。

◎参考:ニューヨーク大学 心理学者ガブリエル・エッティンゲンの実験

この実験では、目標を「欲しいものを手に入れる」にしても、「異性と付き合う」にしても、「セールス」にしても、同じ結果が再現されたそうです。

目標を達成できたところをイメージするよりも、目標の達成を妨げるものは何かをイメージする方が、達成率が高いということがわかります。

目標の達成を妨げるものがわかれば、「対策」を立てられる

目標の達成を妨げるものといえば、たとえばどんなものが考えられるでしょうか?

1)本番に弱い

試験本番の時点で、知らない、わからない、できないことは、どうしようもありませんが、知っている、わかっている、できることならば、時間さえあれば、どうにかできるはずです。

ところが試験が終わったとき、「時間が足りなかった」と言う人がいます。しかし、試験の時間は以前から決まっているのですから、試験会場に行ってはじめて「何だよ! この試験の制限時間30分かよ!」と驚くことはないはずです。

足りないのは試験の時間ではなく、「その制限時間内で、問題を解く練習」ですよね。「時間が足りなくなるかも」という、目標達成を妨げるものを把握していれば、しっかりと「対策」ができます。つまり、何度も「本番と同じ時間で解く」練習をくり返すべきでしょう。

そして、試験への対策ができていれば、苦手意識を払拭でき、強気な気持ちで試験に臨めます。モチベーションを維持するためには、「自分がつまずきやすいポイントに対して、しっかりと準備ができている」という自信が重要です。

2)途中で勉強が嫌になる

私のまわりにいる「できるビジネスパーソン」たちは「自分は意志が弱い」と言っている人ばかりです。しかし彼らは、自分が「ギリギリになると投げやりになってしまう」「夜はやる気がなくなる」「ひとりだと勉強できない」ことを自覚しています。

言葉にしているだけならただの弱音になってしまいますが、彼らは「ギリギリになるとクオリティが下がるから、前倒ししてやろう」「夜はやる気が出ないから、朝早起きして勉強しよう」「ひとりだと怠けてしまうから、誰かと一緒に勉強しよう」など、意志が弱くても目標を達成できるための「対策」を立てているのです。

3)やるべきことが明確になっていない

ぜひ自分の勉強ノートの1枚目に、次の4つの質問の答えを書いてみてください。

Q1:あなたが手に入れたい資格はなんですか?
回答例:ファイナンシャルプランナー(FP)

Q2:合格するためには、どれくらいの勉強が必要だと思いますか?
回答例:AとBの参考書の問題を全部できるようにする。

Q3:Q2の行動を妨げるものは何でしょうか?
回答例:わからない問題があると飽きてしまう。

Q4:では、それに対してどのような対策を立てますか?
回答例:解けるレベルの問題からスタートする。

やるべきことが明確になってきましたよね。「自分がやるべきことが明確である」ということも、モチベーションを維持するためには重要です。この方法は、資格の勉強だけでなく、ダイエットや仕事でも使えますから、ぜひ自分になじむまで使ってみてください。

自分を知り、「対策」を立てて、モチベーションを維持しよう

池田さんのお話は、いかがでしたか? 「勉強が続かない」と悩んでいる方は、自分のモチベーションが下がるポイントを見つめ、ぜひ有効な「対策」を立ててみてください。自分がやるべきことが明確になっていれば、自信を持って、前向きに勉強が続けられそうですね。

プロフィール

池田貴将さん

株式会社オープンプラットフォーム代表取締役。リーダーシップ・行動心理学の研究者。早稲田大学卒。
在学中に渡米し、世界No.1コーチと呼ばれるアンソニー・ロビンズ本人から直接指導を受け、そのノウハウを日本のビジネスシーンで活用しやすいものにアレンジ。感情と行動を生み出す心理学と、人間力を高める東洋哲学を統合した独自のメソッドが注目を浴び、そのセミナーはコンサルタントやビジネス作家などのプロも受講することで広く知られている。 著書に『覚悟の磨き方 超訳吉田松陰』『動きたくて眠れなくなる。』(サンクチュアリ出版)、『未来記憶』『心配するな。』(サンマーク出版)、『がんばらないほうが成功できる』(PHP研究所)などがある。

著書紹介

『図解 モチベーション大百科』

この本は、スタンフォード大学やハーバード大学など、 世界中の研究機関で行われたモチベーションに関する実験結果の中から、ビジネスに応用できるものを100個集め、モチベーションの専門家である著者・池田貴将さんが解説を加えたものです。ビジネスにおいて特に重要視される「意思決定」「動機づけ」「発想転換」「人脈作り」「事故管理」「人材育成」「目標設定」、の全7カテゴリーについて、当てはまる実験と法則を網羅しました。
「人はどういうときに、どう動くのか?」の法則を知ることにより、ビジネスにすぐに活かせる内容になっています。

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