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2017.02.08

もうすぐバレンタイン♡SNS映えするかわいいスイーツフォトの撮り方

もうすぐバレンタイン♡SNS映えするかわいいスイーツフォトの撮り方

ついつい写真を撮りたくなるかわいいスイーツ。イベントの多い冬は特に買う機会も多く、ワクワクしますよね。今回は思わず「いいね」を押したくなるようなスイーツフォトの撮り方を、「スイーツフォトグラファー」の本多純さんに教わりました。カフェのメニューから手作りのお菓子まで、あらゆるシーンで応用できますよ。

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スイーツフォト、上手に撮影するコツは?

スイーツフォト、上手に撮影するコツは?

教えてくださったのは、独自の世界観でスイーツを捉えて撮影する「スイーツフォトグラファー」の本多純さん。今回は、カフェを会場にしたトークショー&フォト講座におじゃまして、具体的なデモンストレーションを見学してきました。

最初に、被写体をセンスよく構図に収めるコツについてレクチャーしてくださいました。

「まずは被写体と撮影する人の位置関係についてですが、アングルは斜め45度辺りから狙うと、上部も側面も見せることができるのでおすすめです。また、もしご自分の写真にマンネリ化を感じていたら、アングルを変えてみるのも一つの方法。ぐっと下から寄ってみたり、真上から撮ってみたり、人間が普段肉眼で見るのとは違う角度で被写体を捉えると、面白い写真になることが多いんですよ」(本多さん)

アングルを決めた上で、絶対に重視しなければならないのが、光なのだとか。

「Photography(写真)とは、『光で描くこと』を意味します。つまり、『光のない場所では良い写真は撮れない』と言っても過言ではないんです。でも、ただ単に明るければいいというわけではなく、光と影をうまく捉えてスイーツのツヤや色、質感を引き出すことが大切なんです」(本多さん)

では具体的に、どうすれば光を上手に使って、スイーツの質感を引き出すことができるのでしょうか?

「まずは半逆光(斜めうしろからの光)を意識すると、立体感やツヤ感が出せるのでおすすめ。他にも逆光や真横からの光など、光の角度を変えると写真の印象が変わるので、あれこれ試してみると違いが分かってきますよ。
注意したいのは、光源を混ぜないことです。なぜなら、違う色の光が混在すると被写体の色が変わってしまいうから。自然光で撮る場合は室内の電気は消す、逆の場合はカーテンを使って自然光を遮断するようにしてください」(本多さん)

下の写真は、本多さんのアドバイスをもとに筆者が撮影したBefore/Afterの写真。自然光と電球が混ざったいつもの写真(上:Before)に比べ、電球をオフし、半逆光の位置から自然光をとらえて撮影したAfterの写真は格段に立体感が出ておいしそう!

<before>

<after>

他にも、「自然光の強さは天気によっても左右されるので、レースカーテンなどを使って調光する」「青っぽい蛍光灯は冷たいもの、黄色っぽい白熱電球は温かいものに向いている」などなど、光に関するポイントがたくさんあることがわかりました。
同じ被写体でも微妙な差で印象が変わる、このことを実感するとますます写真を撮るのが楽しくなりそうです。

主役はあくまでもスイーツ。背景はこだわりすぎないように

主役はあくまでもスイーツ。背景はこだわりすぎないように

本多さんは、「このケーキじゃなければ、こういう撮り方はしないだろうな」と、都度被写体と向き合い、常にオリジナリティを追求しているそうです。ただしそこには、必ずしも過剰な装飾は必要ありません。

「風景や人物の写真は、余分なものを入れないように『引き算』していきますが、スイーツの写真はまずは被写体を捉えたのちの『足し算』だと思っています。だからこそ、あれこれ足しすぎないように気をつけますね。映り込む器や背景などは、ある程度世界観を統一したほうがいいですが、あまりそこに注力すると『テーブルフォト写真』になってしまいます。となると、どのスイーツを置いても同じ結果になってしまう。あくまでも主役はスイーツなので、スイーツの個性を大切に。テーブルや食器が目立ちすぎている場合は、柄やツヤの少ないものを選んだほうがいいでしょう」(本多さん)

ザラザラやツヤツヤなど、素材の質感が面白いスイーツたち。アドバイスを参考に、思い切ってカメラをグッと寄せてみると、下の写真のようにまた違う世界が見えてきます。

<before>

<after>

お店でうまく撮影したいなら、下調べは必須!

今回の講座では、実際に撮影デモンストレーションも行われました。そこで、具体的にカフェなどのお店で撮るときのコツを教えていただきました。

「僕の場合は、事前にインターネットでお店について最低限の知識を入れておきます。どのくらいの広さで、どんなスイーツがあるのか。日中の明るさはどうか。そして重要なのは、お店に行ったら窓際に座ること。その良い座席に座れるように時間帯を選ぶことも大切です。撮りたいスイーツや仕上げたい雰囲気によって、時間帯や天気を考慮するとよりベストですね。主役のスイーツにとって一番いい表情を捉えられるところを見つけて、ぜひそこから撮ってみてください」(本多さん)

このように、光の加減や色、アングルなど、いろいろとこだわるポイントを意識していくこと、で今よりももっと素敵なスイーツの写真が撮れるはず。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

取材・文/河辺さや香

【取材協力】

本多純(ほんだじゅん)さん
スイーツ専門の写真家、スイーツフォトグラファー。写真展での写真作品出展の他、スイーツ関連のメディアやお店での各種取材・宣材を撮影。日本スイーツ協会所属、スイーツコンシェルジュ・アドバンス。
https://www.instagram.com/jponda0617/
http://www.junhonda.com/
日本スイーツ協会
http://www.sweets.or.jp/

  
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