リボ払いとは、クレジットカードの支払い方法の1つで「リボルビング払い」の略称です。
分割払いが、あらかじめ決められた回数で支払いを完了させる方式であるのに対し、リボ払いは毎月一定金額の返済を行う支払い方法です。
どちらも所定の手数料が掛かりますが、場合によってはリボ払いの方が安くなることもあるため、大きな買い物をする場合は、事前に支払いのシミュレーションをすることをおすすめします。
なお、分割払いの場合、2回払いまでであれば、多くのカード会社では手数料は掛かりません。上手く活用しましょう。
リボ払いの月々の支払額を決定する方法には、大きく分けて「定額方式」「定率方式」「残高スライド方式」の3種類が存在します。
定額方式は、あらかじめ支払額を一定に定める方式です。
[例]毎月の支払額が5,000円。
定率方式は、利用残高に対する支払額の割合を一定に定める方式です。
[例][例]毎月の支払額が利用残高の3%
残高スライド方式は、利用残高に応じて支払額が段階的にスライドします。残高スライド方式には、さらに定額スライドと定率スライドがあります。
[例(定額スライド)]
利用残高が10万円以下の場合、毎月の支払額は3,000円。
利用残高が10万円より多く20万円以下の場合、毎月の支払額は5,000円。
[例(定率スライド)]
利用残高が10万円以下の場合、毎月の支払額は利用残高の3%。
利用残高が10万円より多く20万円以下の場合、毎月の支払額は利用残高の5%。
さらに、リボ払いを利用して掛かった利息分の支払いに関しては「元利方式」「元金方式」という分類で考えます。
元利方式は、「元金+利息」という意味です。
例えば月々の支払いが定額方式1万円の元利方式だった場合、月々の支払額は、利息分を含めて1万円になります。
一方、元金方式は、毎月の返済額に利息を上乗せして返済する方法です。月々の支払いが定額方式1万円の元金方式であれば、月々の支払額は1万円+利息になります。こちらの方が、元利方式に比べて支払期間が短く済む場合が多いです。
また、単純に「残高スライドリボルビング」と書かれている場合は、一般的に「残高スライド元利定額」のことを意味している場合が多いと考えられます。利用残高によって月々の支払額が段階的に決定し、かつ支払額の中に利息が含まれているという方式です。
利用額の支払い方法と、利息分の支払い方法の組み合わせを考えると、リボ払いの支払い方式にはたくさんのパターンがあることが分かりますね。
自分が利用しているクレジットカードのリボ払いがどのような方式を採用しているのか、あらかじめ知っておくことが大切です。
リボ払いのメリットは、「毎月の負担額を一定に抑えられる」という点です。
残高スライド方式にしろ定額方式にしろ、毎月の支払額は一定なため、月収を超えた予想外の支払いに悩まされるということもありません。
上手に利用すれば、家計のやりくりに役立つことでしょう。
リボ払いのデメリットは、「支払期間が長くなりがち」という点です。
リボ払いの場合は毎月の支払額が一定であるため、利用残高が多ければ多いほど、支払期間が長くなります。そして支払期間が長くなると、その分利息が掛かってしまいます。しかし、月に支払う金額が一定であることに安心してしまい、「どのくらい残高があるのか」「支払いが終わる時期はいつなのか」などをよく確認せずにリボ払いを利用してしまう方も少なくありません。その結果、気付かないうちに残高が増えていき、なかなか返済が終わらなくなることがあります。
リボ払いを上手に利用するためには、積極的に「繰り上げ返済」を行うことが大切です。
元々決まっている支払額に加えて+αを支払うことを、「繰り上げ返済」といいます。繰り上げ返済による支払いはすべて元金の返済にあてられるため、利用残高を一気に減らすことができます。そうすれば未払い残高に掛かる利息の金額も小さくなるため、支払期間を予定よりも短くすることが可能です。
リボ払いは、毎月の支払額を一定に抑えられるというメリットがある一方、支払期間が長引けば長引くほど利息が大きくなっていくというリスクも持ち合わせています。
使用中のクレジットカードの支払い方式がどのようなものか、リボ払いを利用する前にきちんと確認しておきましょう。
リボ払いを利用する場合はなるべく繰り上げ返済をして、早めに残高を減らしていくことがポイントです。
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