こんにちは、トイアンナです。ママ友と子どもの話をしていると「この家はこんな風に育てているの?」と疑問に感じることはありませんか。誰しも子育てをしている母親なら「子どものためにベストを尽くしたい」と思っているのは同じはず。
けれど「私立保育園に入れるべき?」「習い事は?」「食品添加物って気にする?」といった細かい話をすると、微妙に答えがズレてくるもの。中にはその価値観のズレから、ママ友とおしゃべりしづらいなあ、と感じている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
私は消費者調査を専門にしています。ママは日本を支える消費者であることもあり、これまで、よくインタビューをしてきました。たくさんのママと一対一でお話を伺いましたが、必ず聞くのが「子どもの幸せが一番」という言葉。
では……と、今度はグループでお話を聞いてみると、同じママ同士でも食い違いが見られます。たとえば「子どものためにお惣菜は買わない」というママもいれば「子どもが好きだから〇〇店のハンバーグを買ってあげる」というママもいて、同じ子どもの幸せを願っているママ同士でも行動は変わってくるのです。
なぜ同じように子育てへ向き合っているのに、ママ友と話が合わないのでしょうか?それは「子どもの幸せが一番」という言葉の裏にある考え方が、ママごとに違っているからです。ここでは代表的な2タイプのママを紹介しますので、あなたがどちらのタイプか考えてみてください。
1:子どもと一緒に輝きたい「負けん気秘め子」タイプ
「負けん気秘め子」さん(32歳)はアパレル会社の広報部門にお勤めです。お子さんを産む前は正社員で、現在も実力を買われて契約スタッフとして同じ企業へ務めています。
華やかな世界で活躍しトレンドに敏感な「負けん気秘め子」さんは、子どもの服にも細やかな気配りが得意。「お子さんと一緒にモデルとして雑誌に載れそうだよね」の一言が嬉しかったと語ります。
「私も若い頃は雑誌のスナップに掲載されたこともあって。うちの子と一緒に家族の思い出を親子モデルとして残せたらなぁ、なんて考えちゃいますね。モデル事務所に登録してもお仕事が降ってくる甘い世界じゃないことはよく知ってます。ですので、うちの子の睡眠時間が安定したらオーディションも考えたいですね~」
最近はパーソナルカラリストの資格を取って、インタビューでもファッションや美容の相談へ答えられるママになりたいと頑張っています。
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2:子どもの裏方になりたい「先々みす江」タイプ
「負けん気秘め子」さんと真逆の子育てを理想にしているのが、「先々みす江」さんです。
「先々みす江」さん(35歳)は、専業主婦。今は子どもが小さくて家にいますが、小学校へ入ったらパートで働こうかなと思っています。というのも、「先々みす江」さんはお子さんの中学受験を考えているからです。
「以前はこのまま専業でいいと思ってたんですよ。でも周りにお受験ママがいて。最初は受験なんて子どもに無理させるだけって思ってたんですけどね、よく話を聞いたらいじめや不登校の苦労もなく高校まで行かせてもらえるって。それにやっぱり、子どもにとって記憶にも残らないうちに受験をササッと終わらせられるのはいいんじゃないかって思ったんですね。
ただそうすると学費がうちにはしんどいから、せめてパートくらいしなきゃと思って……。今はまだいいですけど、ゆくゆくは親の介護もありますし。貯蓄はあって困ることはないですし」
ママとして子どもの可能性を少しでも広げたい。でもそうすると貯蓄があやうい。そんな時、知人がドラッグストアで時給1,500円のバイトをしていると聞きます。「登録販売者の資格があると薬を売れるから時給が上がるんだ(※1)」と教えてもらいました。
登録販売者講座へのリンク
※1……ドラッグストアで買える薬には薬剤師しか販売できない第一類医薬品だけでなく、第二類・第三類医薬品があります。第二類・第三類医薬品は市販で買える医薬品のほとんどを占めますが、これを売れるのが「登録販売者」。そこで多くのドラッグストアでは薬剤師なしでもお店が回るよう、登録販売者資格を持つスタッフを募集しています。
「先々みす江」さんは今、同じく資格で手堅いと有名(※2)な宅地建物取引士(宅建士)の資格と、どちらを受けようか考えています。
宅地建物取引士(宅建士)講座へのリンク
※2……参考:とにかく再就職したいママ必見!就職に役立つ資格って?
このようにママの愛し方には「子どもと一緒に輝きたい」「子どもの裏方になりたい」の2パターンがあります。そしてタイプの違うママ友に、「親はこうあるべきなのに!」と押し付けると、トラブルに発展することも……!?
そんなママ友とのすれ違いをさけるには「ママ友は負けん気秘め子さんなんだ」「私は先々みす江なのね」とタイプの違いを理解することが大事。まずは自分を思い浮かべて、下のチェック項目を見てみましょう。
あなたはどっち?ママのタイプを知ってみよう
グループA
グループB
グループAとBのどちらに当てはまるものが多かったか数えてみましょう。
Aが多かったあなたは、「負けん気秘め子」さんタイプです!
Bが多かったあなたは、「先々みす江」さんタイプです!
あなたとママ友さんが違うタイプなら……「あの人はママとしてなってない」と切り捨てる前に「好みが違うだけなんだ」と思ってみましょう。「負けん気秘め子」さんにはキャリアを諦めず自分も輝ける強さがあります。そして「先々みす江」さんにはコツコツ貯蓄する堅実さが。お互いの良さを活かして、賢いママ友関係を楽しみませんか?
そして、もしあなたがこれからを考えて資格や技術を身につけたいなら、「負けん気秘め子」さんと「先々みす江」さんそれぞれに合った学習法を選んで、スキルを手に入れてくださいね。
子どものためにベストを尽くしているママ友でも、頑張り方は千差万別。自分がどんなタイプの人なのかを知っておけば、ママ友との人間関係や子育てで悩んだときに、自分に合った方法を見つけられるはず。まずは自分は何タイプなのか、『私の「変わる、きっかけ。」研究所』でチェックしてみましょう。