もうすぐ父の日。色々な家庭の「お父さん」に関するエピソードをリサーチしたところ、頑固だけど情に厚い昭和気質や、真面目で家族思い、お母さんに頭が上がらない、型破りで愉快など、「お父さん」の個性はさまざま…。どうだ!と自慢できるエピソードや、立派な大人のはずなのにトホホなエピソードもありました。大人になるとちょっと距離も出てくるけれど、結局みんなお父さんのことが大好き。今回は、そんな愛すべきお父さんたちの、笑えるエピソードをご紹介しましょう!
世間には、可愛いお父さんたちがたくさんいます。
「子供と遊びたいんじゃなくて、自分が遊びたいから子供を誘う」(Rさん)
◯◯くーん、あーそーぼー!
「毎晩寝る前になると、家族の前でウロウロする。『よーし、お父さんは思い切って寝るぞ!』『寝ようと思うけど、どう思う?』挙句の果てには、『俺はもう明日は目覚めないかもしれない。もうこれでみんなに会うのは最後だと思う、元気でな!』と握手。もちろん必ず次の日起きてくる」(Nさん)
毎晩繰り返すので、このおうちでは寝る前のお父さんへの挨拶が「おやすみ」ではなく「さよなら」に変わったとか。
「定年後、突然料理に目覚め、しょっちゅうごはんづくりを担当。『じじ料理の腕あげたねえ!』と褒められて、まんざらでもない様子。すっかり実家の料理長になっている」(Sさん)
あちこちの定年世帯で、遅咲きの才能が開花している模様。
「昔アメリカ出張に行った際、母からは免税店でブランドバッグを買ってくるように言われたのに、父独自の感性で同じ値段の謎の手作りバックを買ってきて、母ぶち切れ」(Nさん)
『ブランドバッグに匹敵する額の謎の手作りバッグ』に興味津々です。
泣く父、緊張する父。特に結婚式はエピソードの宝庫です。
「とにかく注射が嫌いで、歯の麻酔をしようとした歯医者さんの手を噛んだ」(Kさん)
お父さん、大人なんですから、もう……。
「自転車に乗っている時に通りすがりの母に一目惚れして自転車から落ちた」(Tさん)
そこで「大丈夫ですか?」と駆け寄ったお母さんと物語が始まったわけですね。策士!
「とにかく涙もろい。映画でもドキュメンタリーでも、箱根駅伝でも、『ここで泣く!?』ってところでウルウルして鼻をすすりだす。母と、『いくら感動してもあのお父さんの姿を見ると冷めるよね』と話している。涙の跡が目立つので、映画にはグレーのTシャツを着ていけない」(Yさん)
家族が引くくらい涙腺の弱いお父さん、カワイイ!?
「私(娘)の結婚式当日、緊張しすぎたのか、タキシード用の白シャツを忘れて結婚式場であるレストランに到着。取りに帰る時間もなく、ウェイターさんの白シャツを借りて式に出席した」(Iさん)
ウェイターさんの制服シャツがアロハ柄じゃなくてよかったです。
「私(新郎)の結婚式の親族紹介で、新郎から見た紹介の仕方をしなければいけないのに、テンパって自分の立場から見た親族紹介をしていた」(Sさん)
妻です。あっ違った、母です。いや、新郎の母……とにかくサチコです!(大混乱)
お父さんたちの自慢話に、愛があふれています。
「旅行の荷詰めをしていると、必ず『なんでそんなに荷物が多いんだ。俺は紙袋一つにパンツだけ入れてグアムに行ったことがある』と自慢してきます。もうそれ何度も聞いたよ」(Yさん)
パンツよりも、紙袋なのはなぜ……?
「ガラクタの収集癖がすごい。切手、古銭、記念コイン、缶ビール、旅行先のおみやげ(キーホルダー、ペナント)、テレホンカード……。日常品のストックもすごい。水、調味料、お菓子、お酒、ティッシュ、トイレットペーパー、カップラーメン……。さらに、買ったものに何でも日付を入れる。サプリメント、テレビ、エアコン、床屋に行った日をカレンダーに記入……」(Aさん)
収集癖のある父、多し。何に備えているというのか……。
「超理系の研究職なので、コミュニケーション能力が低いというか感覚的で曖昧な表現が一切通じない。くだけた日本語を一切理解できない(ヤバイ、うける等)し、家族なのに『テキストでくれ』と文章で説明を強いられる。SNSの『OK!』などのスタンプで返事をしたら、『この画像を送る意味がわかりません。混乱を招くので禁止します』と勝手に禁止された」(Tさん)
理系男子はお父さんになっても味わい深いですね。
いかがでしたか? 家族への愛に満ちていて、でも照れ屋で、少年のようでもあり、カッコいい一面もある。お父さんって、本当に興味深い『生き物』ですよね。
ふと気づくと私たちも、幼い頃の思い出の中にいるお父さんの年齢になってはいませんか? もうすぐ父の日。久しぶりに、お父さんに電話でもしてみませんか。
Text:河崎環
かわいい我が子に、「お父さん、かっこいい! スゴイ!」と言われたら、とってもうれしいですよね。でも、子供たちが思う「かっこいいパパの条件」ってなんでしょう? 友達に自慢したくなるパパの条件を、低学年から高学年の小学生の子供たちにインタビューしてみました。